囲碁とマッピング

まわりを囲んだマスが多い方が勝ち
碁盤の上で展開される領地争い

ひとマスひとマスを
白黒交互に碁石で埋めていく

点と点を繋いでいく

線と線を繋いでいく

線と線が繋がり面となる

陣地争いを
盤という大地の上から
顎に手をおいて思案する

お互いに牽制しながら
石をマッピングしていく

時を積み重ねることで
石がどんどん増えていく


ときには積み間違えることもあるだろう

そんなときも焦ってはいけない

なぜなら
実際に活動しているフィールドは
今見えているところだけではない

考え方を変えれば
フィールドも拡張し

豊かな発想を得れば
自分が置ける碁石も増えてくる


人生、何歳になっても
リスタートする事は可能だ


劣勢に立ったときこそ
チャンスなのかもしれない

チャック

ひとは多かれ少なかれ
皮を被って生きている

コアな部分を守りながら
徐々に皮を剥がしていく

ひとにはそれぞれ
目に見えないチャックがついている

あるひとは背中に
あるひとはお腹に
あるひとは髪の中に

上手に開けるコツがそれぞれある

慎重にやらないと
途中で噛んでしまうかもしれない

信頼感という潤滑油が必要だ

ひとはなぜひとを信頼するのか

一人の人間はとても弱いけれど
それでも手と手をとりあえば
強くなれる

それを知っているひとが
ひとを信頼し
ひとからも信頼されるのだろう

ひとはまず己の弱さと戦う
ひとを信頼するには
まずは自分自身を信頼する必要がある

自信を持って挑む

決して過信ではない

ひとは集中すると
視野が狭くなる傾向にあるが
そんなときこそ
自身を客観視することが大切だ

自分自身のメーターに表示されているのは
あくまでも絶対的な数値だ
ゼロと比べてどれくらい差があるかということ

大事なのは
全体的マップのなかで
自分と周りがどのような距離感で進んでいるか

自分は全体のなかで
どのあたりを進んでいるか

相対的で多角的な物の見方を
柔軟な物の見方をすることが重要だ


一方向では見えないモノがある
目を凝らしても見えない時もある

そんなときは
違う角度から見てみよう

そんなときは
一旦瞳を閉じて
おだやかに心眼を開こう


きっと
ココロのチャックが見えるだろう

見えない時が続いているとき
焦っていれば益々見えなくなるだろう

そんなときは
相手のココロを察してあげられる
余裕を持って進んでいきたい

はじまりの唄

どんな単純なことも
気持ちの持ちようさ

満開の桜の下に佇む

毎年同じ景色のはずなのに
毎年違う光景が広がっている

なぜだろう

それは
人が外の世界を
感情というフィルタを通して
見ているからだろう

大切なのは評価ではなく
胸に染み付いた弱虫とどう向き合うか

今日よりもっと良い明日へ

春風にのって前に進もう

それがはじまりの一歩になる

もうひとつ前に進む証を

進んだことで広がる世界を

確認できる

実感できる

体感できる


凍りついた心がゆっくりと溶けていく

ひとの温もりをだんだんと感じられる


出会いの季節

新たな感情

新たな情熱

それらを燃料にして

スタートラインから飛び出そう

有り難う

ありがとう

有り難う

有ることが難しいと書く

この美しい日本語を
なかなか口に出して伝えることは難しい

ひとの気持ちは
口に出さないとなかなか伝わらない

面に現れないからこそ
伝える努力をしなければならない


ひとは何も持たずに産まれてくる

生きていくなかで
ひとつひとつ手に入れていく

手に入れることは
失うことよりも何倍も難しい

しかし
初めて手に入れたときを頂点に
だんだんと喜びが薄れていく

やがて
手に入れることができなくなると
不平や不満を募らせる

失ってみて
初めて存在の大きさに気づかされる

病気やケガをしてみて
健康の有り難さに気づかされる


得る喜びをかみしめよう

当たり前ではなく
その瞬間その瞬間が
たいせつなステップとなる


ありがとう

良い疲労感

どんなに疲れていても
自分がやって価値があると思える
おもしろいと思えることができたとき

心地よい疲労感となる

きょうは実に良い疲れだ


前向きな仕事は
ひとをイキイキとさせる


いまの時代
好きなことを仕事できる人は少数派だろう

皆は必死に
いまのポジションを守っている

混沌とした闇に落ちまいと


やりたい事をやりたいように
やりたいメンバーでやりたい

これは理想的だが
とても勇気の要るチャレンジだ


僕の友人はいま
やりたい事をやりたいようにできている

そんな人には
たくさんのファンがいて
たくさんの人に囲まれている

桁違いの人気だ


やはり

イキイキとしているから
惹きつけるオーラが出ているのだろう

そんな友人に出会えたこと

とても幸せだと思う


いまの生活や仕事は安定している

しかし

少し刺激が足りない今日この頃


これからの長い人生

さあ、どうやって彩りを加えよう

いろんな事に想いをよぎらせる
春を迎える前のひととき

質問力

ひとは
いろんな気付きのチャンネルを受信する
アンテナをたくさん持っている

短いものから長いもの
感度が良くて反応しやすいもの
なかなか反応しないもの

ぴったりと方向があっているもの
全然違う方向を向いているもの


受信するポイントは
人それぞれ違うし
タイミングによっても違う


さて
どうやってチューニングしよう

人と人が繋がり始めるためには
一方が質問をして
一方がそれに答えることから始まる

ここで大事なのは
答える方が答えたくなる
好奇心を喚起する質問力だ

ひとは好奇心を持った話題には
とても感度がよく
レスポンスが早い
声のトーンも高くなり
言葉に力がこもってくる

この状態になることが理想だ

友人との初回の会話は
たいていはこのような状態だろう

ただ
いろんな人と関わるなかで
すべての人にフィットするわけではない

アンテナの向きは常に変わっている

その周期を捉え
タイミングよく質問を投げるためには

まずは
ひとに対して好奇心を持って接することだ

ひとは
興味を持って話を聞いてもらえると
だんだんとアンテナのありかを明かす


こういったことを
繰り返し繰り返しできたとき
人は心を開くのだ

小宇宙

皆はスマホの画面を覗いている

いろんな顔で


無表情で

眉間にしわを寄せて

虚ろな目で

とぼけた表情で

にこにこ笑いながら


画面の中には
どんな世界が広がっているのだろうか

なかには
スマホの世界のブラックホール
引き込まれてしまうひとも
たくさんいるのだろう

仮想社会では
実現できないことはほぼ無い

しかし
そこには罠が仕込まれている

なりたい自分になるためには
たくさんのポイントが必要だ

ポイントを買うと
どんどんパワーアップしていく

ひとの欲求はさらに拡張し
やがて
限界を悠々と突破するまで
拡張し続ける


街にブラウン管の画面が
たった一つしかなかった時代から
時が流れてスマホの時代へ

映し出される画面の総面積は
何十倍、何百倍になっただろう


さらに拡張を続けている

現実社会を飲み込まんとする勢いで


拡張するフィールドを
溺れることなく泳ぎ続けるためには

様々な方向からの情報を組み合わせ
自分なりの羅針盤を見つけなければならない


毎日のぞく画面の先には
広い広い小宇宙が広がっている

決して吸い込まれてはいけない

ギャラクシーエキスプレス

いつの日か
こんな列車に乗って
遠い世界を旅してみたい

メーテルとの出会い
謎の乗客との出会い
繰り返されるハプニング


非日常の体験は
とても刺激的に違いない


いつも乗っている電車
いつもの目的地へ向かって
いつも通りの時間に到着する

この電車が重力に逆らい
空へと向かって飛んでいくことは無いだろう

しかし
ふと目を閉じて
いろんなイメージを頭に抱くと

不思議なことに
薄暗いトンネルを走っているだけで

宇宙の闇を駆け抜けているような
そんな気がしてくる


なにげなく過ごす
朝のこのひととき

現実と想像の狭間に
身をおいてみるのも
おもしろい

ギャラクシーエキスプレス

もしかしたら
いつものプラットフォームから
乗車できるのかもしれない

乗車券は
あなたの楽しい思い出のなかに
隠されているだろう

摑み取れ
希望のキップを

引き寄せよ
一緒に乗車したいと思える仲間たちを

春への階段

1日1日と時が進む

寒さに震えていた朝が
だんだんと暖かくなってきた

目のあたりがショボショボとしてきた

あ~ そろそろ花粉の季節がやってきた


自然の流れは実に不思議だ


どんなに世界が混乱しようと

どんなに環境が激変しようと

正確な間隔で次の季節がやってくる


そして

それに呼応するように
目がショボショボしてくるのだ

小鳥たちがさえずり
花々が美しく咲き
爽やかな風が流れる
心地よい季節が

ゆっくりと
ゆっくりと迫ってくる

春は別れと出会いの季節


残された時刻(とき)をかみしめよう

いづれやってくる出会いを待ちわびながら

同じ景色、同じ味

高速道路から見える

頭に雪を被った山々

 

白い厚い衣を羽織る

純白の富士山

 

その麓に広がるテーマパーク

ぐるぐるとぐろを巻き

じわじわとあがったあと

急角度で落ちてゆくジェットコースター

 

静かな水面が広がる河口湖

この近くにあるほうとう

 

寒く凍えた体が自然と足がむく

 

ぐつぐつと焼けた鍋に入った

濃厚の味噌とトンコツのダシに

甘い野菜とコシがある麺が浸かっている

 

ふうふうと冷ましながら

口へと運ぶ

冷えた体にしみわたる

やさしい味が広がる

〆のごはんと食べ終わると

満腹感で満たされる

 

店を出ると

名物の干し葡萄が売られていた

山梨弁丸出しのご婦人が

味見味見と食べさせてくれる

 

300gくらい買っただろうか

少々大きめの袋を持って

店をあとにした

 

次に向かったのは山中湖

渡り鳥でおなじみの白鳥が羽を休める

富士山に負けずとも劣らぬ純白の姿

えさをあげている観光客たちに

首を振りながら近寄ってくる

白鳥に混じって鴨たちもやってくる

 

あっという間に時間が過ぎる

 

近くのお肉屋さんで売られているトンコツ

特製のソースをかけて

車内で頬張る

 

噛めば噛むほど

肉汁がしみだしてくる

 

 

同じ景色に

同じ味

 

変わらない景色に

変わらない味

 

 

同じ景色の筈なのに

心境の変化で変わる彩り

 

同じ味の筈なのに

心境の変化で変わる味わい

 

 

自然は四季折々の変化を起こすが

人の感情の変化は七色に

いや

それ以上に変化を繰り返す

 

 

変化を楽しみながら

今日よりもっと良い明日を目指そう