日々是好日

日曜の夜モード突入の人も多いだろう

 

何か憂鬱になるとき

明日起こることを考えすぎる

 

そんなときには

この言葉を唱えてみよう

 

日々是好日(ひにひにこれこうにち)

 

 

楽しい日ばかりではない

 

充実した日ばかりではない

 

晴れ渡った気持ちの良い日ばかりではない

 

悪い日もある

風雨に晒される日もある

 

だが

 

どんなことが起ころうとも

 

このとき

この瞬間は二度とない

かけがえのない一日だから

 

全身全霊で生きていれば

日々是好日となる

 

 

入院中に聞いた言葉を思い出す

 

何もすることがない

閉鎖された空間に取り残された毎日

 

 

そんなとき

 

こんな声が聞こえてきた

 

いや~ 今日、あなたと話せて良かった

今日も良い日になった

良い日になったよ

ありがとう

 

 

ハツラツとした勢いのある声だった

いろんなひとに声をかけては

何かに気づき、アドバイスする場面もあった

 

 

僕はそのときその光景を見て

 

面白い人がいるな~

話してみたらおもしろそうだな~

 

そう思っていた

 

それから数日も経たないうちに

話す機会が訪れた

 

 

いろんな話しをした

 

程なくして親しくなり

毎日のように話しをするようになった

 

 

その日を境に

僕の入院生活も日々是好日となった

 

何もないように思える毎日も

 

日々味わって生きていけば

 

好転するときが必ずやってくる

 

 

憂鬱という闇に向かって

 

明日に向かって

 

走りだそう

 

 

 

 

 

 

 

 

探しモノは何ですか

朝起きてから、夜寝るまでに
いろんなものを持ち歩く

下着以外は
家のどこかしらに置いてあり

必要なときにピックアップされ
どこかへ持っていかれる

普段、身につけるモノ

財布や時計、スマホなどには
モノが本来持っている機能以上に
愛着がコーティングされ
重みが増している

モノには持ち主の魂がこもっている


長年持っているモノ

そこには同じ時間を共有した
思い出が込められている

どんなに時が流れても
モノの中には記憶が埋め込まれている


モノを捨てるとき
人形やぬいぐるみの類いは
神社におたきあげを頼むことが多い

魂がこもっていることを
意識しているからこそ
別れのときを大事にしているだろう


時が流れれば
持ち物も変わっていく


経済的な変化にもよるだろう

周りの環境の変化にもよるだろう

何よりも

気持ちの変化によって
選ぶモノが違ってくる


ヒトとヒトにも縁があるように

ヒトとモノにも縁がある


ショーケースに入ったあの商品

目に入った瞬間
心を奪われる

頭のなかのスイッチがONになり
目に見えない糸を巻き取っていく


万物は不思議な縁で繋がっている

落とし物のように
ある日突然
糸が切れてしまい
姿を消してしまうモノもある


失ったとき
はじめて、その価値に気付かされる

探しモノが見つかったとき
その価値を噛み締める


ひとは
こころにポッカリと穴があいたとき
それを埋めるモノを探すため
こころの旅を始める



探しモノは何ですか

旨い飯を食うために

かつての日本は

右肩上がりに成長を続け

アジアの奇跡とも評された

 

がむしゃらに働けば働くほど

富が膨らんでいった時代

 

頑張ってさえいれば

どんどん給料が増えていった時代

 

僕らはそんな時代を知らない

 

物心ついたときから

成長の勢いがない社会しか知らない

 

モノが売れない

安くて良いモノしか売れない社会しか知らない

 

考え方を変えれば

 

昔よりも良いサービスを

手軽に手に入れられるのだから

ある意味、良い社会なのかもしれない

 

しかし

これからの日本では

良いサービスを受け続けることが困難になるだろう

 

基本的なことだが

良いモノを作る

良いモノを調達するには

資金がかかる

 

資金は

買ってくれる人達のために投入される

 

つまり

良いモノを手に入れるためには

買う気力と資金を持っている人が

たくさんいなければならない

 

かつての日本では

モノがたくさん売れるので

たくさんの資金が集まってきた

 

頑張れば、皆が旨い飯をたくさん食べることができた

 

しかし、バブル崩壊

モノが売れない時代が続きすぎた

 

その間

周辺の国が成長し続け

日本のマーケットは

アジアのトップではなくなった

 

かつては

日本人の数十分の一で働いていた

アジアの人たちが

今では

日本人と同じ現場で働いている

 

 

かつて

日本の食卓には日本産の安全な食品が並んでいたが

今では

輸入した安い食品が溢れている

 

日本産のブランド食品は

世界のセレブたちによって買われている

 

 

かつて

日本向けに卸されていた高級食材のマグロなどは

今では

海外に買い負け、入手できなくなっている

 

 

日本のマーケットは

これから急速にシュリンク(縮小)していく

 

だが

日本には世界に向けて

成長性が見込まれる分野はたくさんある

 

アニメーション文化

 

観光産業

 

ブランド食品

 

医療分野

 

町工場の技術

 

 

旨い飯を食うためには

これらを活かさなければならない

 

だが

活かしきれていない

 

 

例えば

世界的にも人気がある和牛だが

今、後継者不足で生産量が減っている

 

高単価で売れるのに

生産量が増やせないのは実にもったいない

 

 

そこには

若者や新規参入者たちを阻む

何か利権のようなものがあるのだろうか

 

今ではインターネットで簡単に世界と繋がる

 

 

今こそ、若いチカラを発揮するときだ

 

手遅れになるまえに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

重ね合わせる

経験を重ねるたびに
薄い絹の膜を一枚一枚重ね
厚みを増していく

頑張っても
頑張っても
見える景色が変わらなくても

頑張っても
頑張っても
希望の道筋が見つけられなくても

いまの一歩
あしたの一歩

一歩一歩が希望への布石となる

ローマは一日にしてならず

前に進んでいれば
きっと芽がでるときがくる

やがて大木になっているだろう


疲れきってしまったときは
テルマエにでも浸かり
ゆっくりしよう


まだ出会ったことのない人の
笑い声がしっかり聞けるように

塗り重ねる

草津、四万、伊香保


そして
再びいたフィールドへ

ただいま、おかえり

遠くて近い 近くて遠い

社会のネットワーク

物理的な距離感と
精神的な距離感

2つの要素が入り混じる

遠い親戚と近くの友人

血の繋がりがあるが
普段は繋がっていなかったり

垢の他人どうしの方が
繋がりが深かったりする


毎日のように乗り合わせる満員電車

同じ閉鎖空間に居合わせているが
それぞれが違うところから集まっている

他人どうし背中合わせ

それぞれがスマホを通して
遠く離れた誰かと繋がっている

バーチャル・プライベート・ネットワーク


現代人はバーチャルの世界の方が
気が楽なのだろう

限定的な趣味趣向だけで繋がれる

繋がり易いから簡単に広がる

自分からの発信が
バーチャルな世界に広がり
そこが自分の領地となる

日常生活もゲーム感覚になり
現実が仮想世界に寄っていく

ブログやツィッター

旅先では中継をしながら
歩いている人ばかりだ


すると、どうだろう

常に画面の向こう側を意識するばかり
本来の旅の醍醐味を損なっている気がする

写メや動画では記録できない
こころのなかの高揚感をじっくり噛み締めたい


目には見えないモノ

それは現場にいないと得られない


平面では感じられない立体感

ブルーライトからでは感じられない光の彩り

写真からは吹いてこない爽やかな風

そして
その空間、その時間を共有する
友人たちとのひととき


ツールにあふれ
肩にいっぱい荷物を背負ってしまった日常


たまには
温泉にでも浸かりながら
肩の荷を下ろしてはいかがだろうか


近くて近い大切なモノが見つかるかもしれない

ほら、あなたにとって
たいせつなものほど
すぐそばにあるよ

逆転現象2

世の中はチグハグだ

自動販売機より安い
コンビニのペットボトルのお茶

人の手間がかかっているのに
無人の機械よりも安い


メーカー品より安いのに
タウリンが多く入った栄養ドリンク

品質が良い製品の方が安いときがある


売店で100円で売られている
ドリップ式の紙コップ入りコーヒーが
企業のオフィスでは20円と
破格で提供させている

巷では600円程度で売られている弁当が
オフィスでは400円で売られている


大企業の健康保険組合の掛け金は
他の組合の半額くらいで済む

株主優待券で
航空運賃が半額になる

サラリーマンは所得税などで
年収の3分の1持っていかれるが
株の利益には20%くらいしかかからない


世の中のしくみは
強者に有利にできている


そして
強者は次々に仕掛け
強者がどんどん強くなっている


人を蹴落としてまで
強者になる必要はないが

負けない工夫が大切になる


流れに流されず
己の価値観でしっかり見極め
判断できるチカラを養いたい

ファイヤーファイター

消防士のことを
アメリカでは敬意を持って
こう評される

バックドラフト

炎の中で命がけで戦う
まさしくファイターの姿が描かれた

俳優も役づくりで現場に同行し
その過酷さを知り
リスペクトの気持ちを抱いた


さて
日本ではどうだろうか

消防団員が消防車で
制服を着てうどんを食いにいった

それを市民がスマホで撮影して
けしからん と通報した

風紀委員にでもなったつもりだろうか

どんな組織でも
打ち合わせ等が昼時に終われば
そのまま昼飯を食べに行くだろう

それを
税金を使っているのだから
公務以外で使用するのは
けしからん と糾弾される


ひと昔の日本では
消防士に対する敬意があった

命がけで市民を守ってくれるヒーローだった
憧れの職にもなっていた

そんな姿を見かければ
いつもご苦労様と
労いのコトバをかけられていただろう

ここ最近の日本には
コンプライアンスというコトバがあふれ
風紀委員の大量発生を生んでいる


いまの日本は
いつ、大地震が発生してもおかしくない

そんなとき
活躍するのは消防団に他ならない

地域のことを一番把握し
日々、訓練をしているからだ

活動費には税金が入っているが
彼らは地元で自営業をしながら
活動に参加している


彼らの揚げ足をとる暇があったら
もっと、地域防災活動に参加したらどうか

それより

高い税金で飯を食っている
震災が起きたのが東北で良かった
と思っている復興担当大臣を
議員辞職に追い込むよう
クレームをあげるべきだろう


小さいことを気にし過ぎると
肝心の本質を見失ってしまう


いま、糾弾の矛先を向けるべきは
現場で頑張っている人達にではない

自らの利権を守るために
現場を省みない人間達だ


燃え盛る炎に襲われたとき

助けに来てくれるのは
ファイヤーファイター
だということを忘れてはならない

湯ったりと

温泉番付
東の大関草津温泉

昔から知られる名湯

最高位が大関だった時代から
親しまれている

戦国武将の疲れも癒やした

湯畑の周りの石柱には
ここを訪れた有名人の名が刻まれている

酸性度を示すPH値が2

酸性が強いほど
数値が低いので
最強レベルの強酸温泉といえる

白くにごり
高原の柔らかい日差しに照らされ
エメラルドグリーンに輝く

グツグツと湧き出る源泉は
パワーを与えてくれる気がする


広い湯船に注がれる新鮮なお湯

湯船に足を踏み入れ
ゆっくりとカラダを沈める

肩まで浸かり
湯に顔をつけて、手でこする

縁から流れ出るお湯を眺める

新鮮な温泉成分を吸収し
日頃の疲れが溶けて
湯船から流れ出ていく


効く効く~

湯から出た火照ったカラダ

涼しい風に誘われるように
滝のように湯が注がれる
大きな露天風呂にいざなわれる


熱い温泉独特な造り

源泉からの距離で変化する
温度の違いも楽しむ


極めつけは、まわり湯だろう

構造を考えた人はすばらしい

いくつかのセクションに分かれていて
一番低い湯船からスタート

40℃くらいなので
ここで長居している人も結構いる

だんだんと、温度が高い湯船に移る

最後は46℃くらいの湯にたどり着く

昔の熱湯コマーシャルで使わるような
覚悟を決めないと入れない熱さ


長湯はできないので
一番熱い湯船だけは
いつも空いている

強酸性+高温の湯は
カラダにジットリしみこむ

効く きく~~

まわり湯は木造で
熱い湯で湯だったカラダを
冷ましてくれるスペースがある

木の丸太が枕のようになって
そこで寝転べる

いつの間にか眠りにつく
これが気持ちが良い

冷ましては温める
温めては寝ながら冷やす


この繰り返しを楽しむのだ

何も考えず、無になれる時間


贅沢なひととき

至福
圧倒的至福

いま、この瞬間が幸せなら
それでいい

おじさんコンビニ

家の近くのコンビニは少し面白い

 

近くにはコンビニがいくつかあるので

ローテーションで行っていた

しばらくは気にしていなかった

 

が、あることに気づいてしまったのだ

 

おや? ここの店員はおじさんしかいないぞ

 

他の店はいろんな店員がいる

3つレジがあれば3種類の店員がある

若い人が多めだろうか

 

ここだけは何故?

ここの採用システムはどうなっているんだ?

 

近くにおじさんしか住んでない?

いやいや、そんなことない

 

近くに警察署があるから?

いやいや、関係ないハズ

 

もしかして、おじさんの形をしたロボット?

見た感じ、本物っぽいが

 

ツボに入ってしまった

 

試しに時間帯を変えてみても

おじさんしか見当たらない

 

棚に商品を陳列しているおじさん

慣れた手つきでレジ打ちするおじさん

お弁当を温めるおじさん

トレーニング中の名札をつけているおじさん

 

奥から新しい店員が出てきた

 

今度こそは、、、

あっ、やっぱりおじさんだった

 

 

いつの世も

おじさん達が頑張っている

 

たまにはおじさんにも休養を

 

 

頑張れ、おじさん

負けるな、おじさん

並ぶ・愛想なし・高い

毎年思う

 

ゴールデンウィークになると

何故、人々はがむしゃらに

どこかに出かけるのか

 

今日の朝

近所でいくつかのグループが車を借り

どこかに出発していった

 

毎日毎日

込み合った通勤電車に乗り

ランチには店先に並び

愛想よくビジネススマイルを絶やさず

いつまで経っても中身が増えない

サイフとにらめっこ

 

平日は休むことがままならず

疲れがたまっていく

 

こんなに天気が良いのに

何故、こんなに気が重いのだろうか

 

そんなときにやってくるのが

ゴールデンウィーク

 

休むことに抵抗がある日本人も

このときとばかりは

休む、休むと唄いだす

 

しかし

唄う内容がよろしくない

 

で、あなたはどこへ行くの?

 

私はね、皆でね

 

まるで

どこかに行かない方が

変わっているかのように

 

皆がそうしているから

自分達も同じようにしないと恥ずかしい

 

皆がそうしているから

自分もしないと会話についていけない

 

人々の深層には

このような想いがあるのかもしれない

 

日本人は

論理より感情

論理より空気に左右されやすい

 

 

待ち時間は無いに越したことはない

 

だが

並ぶとわかっていても、長い行列に並ぶ

 

 

店員には笑顔でおもてなしをしてもらいたい

 

だが

黙っていても客が入るときは

店員も対応が雑になる

 

 

良いモノを安くゲットしたい

 

だが

黙っていても客が入るときは

高い 価格が設定されている

 

 

普段

会社でも家でも

少しでも安く手に入れようと

躍起になっている

 

しかし

この期間になると

高いモノを長い間待たされ

雑な対応をされることに

何の抵抗感もない

 

 

空気を読み

横に習え

皆に習え

 

そうすれば、とりあえず安心

習っていないあの人がおかしい

 

おかしいから叩かれて当然

 

そんな風潮が蔓延してはいないだろうか

 

これからの日本は

グローバル社会に飲み込まれる

 

そのとき

旧来の横へ習えの発想では

すぐに溺れてしまうだろう

 

 

まだ日本が元気なうちに

溺れないために必要な臭覚を

身につけておきたい

 

行列に並ぶ側ではなく

行列を高見の見物している側にまわりたい