生きるということ
ひとは何か「宿命」を課せられて生まれてくるのだろうか
それとも生まれてから宿るのだろうか
ひとはひとりで生まれ
そして人になる
スクランブル交差点を行き交う人々
ときにはすれちがい
ときには共鳴しあう
さまざまなベクトルが激しく交差する現代
そんな濁流に押し流されまいと
必死にオールを漕いでいる
世は平成
平和で穏やかに成立しているように見える
しかし現実はどうだろう
濁流に飲み込まれて
生というレールから自ら下りてしまう
たくさんの人々がいる
生きてるって何だろう
そんな問いがあちこちから聞こえてくる
しかも答えを求める悲痛な叫びだ
だけど僕はこう思う
答えを見つけられなくて当然だ
なぜなら、宿命を授けた神のみぞ知ることなのだ
人間は万能ではないのだ
だから、力を抜いて生きてみよう
時には流されたっていいじゃないか
体中に血が流れている人間なのだから