自由を失った奴隷

音楽を聴いて

快な気分になっても

音楽が心にすり込まれてしまうと

快に心を支配されてしまう

不快も同じ

快、不快の信号に支配される我が身は

まるで

自由を失った奴隷のようだ

 

しかし

自由ばかりが良いことではない

ときには器のなかで

大きな波から守られながら

入り江に佇んで生きるのも悪くない

 

人間が

耐えられない

苦しみなんか

無い筈だよ