メビウスの輪

万物には裏と表があり
それぞれは独自の世界を持っている
だが
その両者は常にセットで存在しており
裏地がしっかりしてこそ表が映える

表舞台に上がるまでの間
這いずくばって足場を固められるか
身も付けず
花も咲かない
そんな時期が力の蓄え時だと心得たい
やがて報われる日がやってくる

メビウスの輪
表裏が一体となった帯が
輪っかとなるとき
180゜ひねってくっつけると
裏と表が繋がってしまう
裏から表
表から裏
くっつきあったその場所は
まさに裏と表のジャンクション
方向転換も自由自在

だからこそ
ループの世界に引き込まれることもある
コンパスが狂う樹海に迷いこむように

不思議なメビウス
じつにおもしろい