遠山の目付

ひとは分岐点を前にしたとき
さらに前に突き進むか
方向転換するのか
選択が迫られる

おそらく
ものごとがうまくいっているとき
そのまま、まっすぐに進みたいと思う
その反対に
何をやってもうまくいかないとき
方向転換しようとするだろう

船員は操舵室で
望遠鏡を使って周囲を確認する
はるか先の山を見るように
先にあるリスクを発見し
力むことなく舵をきる

一点に集中することなく
面で相手を見ることを大切にせよ
チカラの集中を抑え
広く行き渡るように
深く染み渡るように

深層を見極めるチカラが出る
心眼が開かれる


遠山の目付(えんざんのめつけ)

これは
時化た時代を生き抜くために
巌流島の宮本武蔵からの
時刻(とき)を超えたアドバイ


着信はだいぶ遅れるかもしれないが