いのちのつぶ

僕らはみんな生きている

生きているから食べるんだ

 

僕らはみんな生きている

生きているからお腹がすくんだ

 

僕らは自分ではエネルギーをつくれない

口から食べものを食べることで

皮膚に太陽の光を浴びることで

エネルギーを補充している

 

食べるときに

いただきます

と言う習慣がある

 

それは

魚や肉、野菜に至るまで

地球上のいのちのつぶを

いただいていることを

知っているからだろう

 

万物は原子という

小さなつぶが集まってできている

小さなつぶがエネルギー源となる

 

ひとは生きている限り

新陳代謝を繰り返す

古くなったつぶを放出し

新しいつぶを

他の生き物からいただく

 

僕は魚屋にいって

厚切りのプリッとした

さかなの切り身を見るのが好きだ

それは

新鮮であればあるほど

たくさんのいのちのつぶが

踊っているのを

見れるような気がするから

 

残念なことに、世界では

フードロス

つまり

食べられるのに捨てられる

そんな食糧が

全体の3分の1もある

 

食べ残す集団がある

もの一方で

食べられない集団がいる

 

等しく

地球に与えられた命なのに

偏りが生じている

偏りがやがて

戦乱のもととなり

命を奪いあう

 

これからの時代

増え続ける人口に

食糧の供給が追いつかなくなる

 

我が国は今でこそ

食べ物が溢れているのだが

この先はどうなるかわからない

 

だから

この瞬間も

美味しいものを

お腹いっぱい食べられることに

感謝して生きていきたい

 

こうして

詩を考えている

脳の組織も

いのちのつぶで、できているのだから