包む

とりわけ日本人は

モノを包む習慣がある

ひとに何か贈り物をするとき

ココロも一緒に包むのだという

 

包むことで

傷がつかないように身を守る

基本的な機能がある

そして

モノを贈る気持ちを表す

特別な彩りを加えていく

 

昔ながらの風呂敷は

どんな形モノでも

自在に合わせることができる

包むということは

どんなモノにでも対応できる

器用な一面もある

 

ひとも

いろんな肩書や立場に

身を包まれている

時には

窮屈に感じることもあるだろう

だけど

なかなかそれを

取り去ることができない

 

何も身につけていない

赤ん坊のときのように

シンプルな気持ちを

忘れないでいたいものだ

 

ひとを見るとき

包まれた肩書や立場によって

判断するのではなく

隠された内面を見通す

心眼を開きたい

 

我々はだんだん

傷をつくのを恐れるがあまり

いろんなものを重ねて羽織る

重くなってしまっては

身動きがとりずらくなってしまう

 

 

勇気を持って薄着になろう

意外と相手も

そのタイミングを

待っているのかもしれない