ほんとうにたいせつなモノ
たいせつなモノ
小さいときに遊んでいた
都バスのミニカー
ふぅちゃんのぬいぐるみ
学校から帰ってくると
ずっとやっていた野球の
プラスチックの青いバット
弟とやっていた
ミュータントタートルズの
スーファミのソフト
インターネットが入ったばかりに
買ってもらったノートパソコン
たいせつなモノは思い出とともにある
モノにはいろんな想いがこもっている
使ったときのシチュエーション
使ったときの気持ち
これらの価値が付加される
そして
それを使ったシチュエーションが
もう二度と訪れないと気づかされたとき
かけがえのないたいせつなモノとなる
買いたての真っさらなキャンパスに
キモチの絵の具を塗り重ねていく
古くなっても色あせない
思い出の彩りが味わいを深める
自分だけにしか見えない輝き
宝石みたいにキラキラ光っている
ほんとうにたいせつなモノは目には見えない