濃淡

すべてのモノは均一でない

濃いところがあって
薄いところがある


自然界にいると
濃いモノと薄いモノが混じり
たいていのモノは
濃いところから薄いところに
成分が流れていくことで
均一化される


そう考えると
人間社会も似たような現象が起きている


経験豊富な師匠が
若くて未熟な者に
技術や知識を継承していく

やがて
師匠と同じようなチカラを身につけ
今度は後輩に引き継いでいく

そんなシステムが昔の日本にはあった


しかし、何の歯車が崩れたのか
継承の流れが止まってしまっている
そんな気がしてならない


おそらく
ハケンというしくみが
そうさせているのだろう

同じチームにいても
組織が違うため、壁ができる

壁ができると
師匠から弟子への継承の流れが止まる


滞留した流れは淀みとなり
そこら中に蔓延している


ハケン社員の比率が5割に迫る

どうにかならんものか
将来の日本に希望はあるのか


いまこそ試される
個々のチカラが