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キンモクセイ

夏の後ろ姿がだんだん小さくなっていく

 

蒸し暑さが残るなか

時より吹く風が少しずつ冷たくなる

 

キンモクセイの香りが風に乗って

顔の周りを取り囲んでいる

 

キンモクセイの香りを嗅ぐと

不思議と沸き起こる

ワクワク感と寂しさが

 

食欲の秋

行楽の秋が近づくと

これからどこで何をしようかなと

ワクワクしながら算段をはじめる

 

それと同時に

だんだんと枯れてくる

植物たちを見ていると

切なさを感じてしまう

 

人間とは器用なものだ

喜怒哀楽それぞれを

同時に味わいながら生きている

 

器用だからこそ

物事を複雑に考えすぎてしまう

 

変わりゆく季節のなかで

ありのまま

まっすぐに生きていきたい

 

自然界はとてもまっすぐな一面がある

毎年、同じ季節に、同じ花を咲かし

同じ匂いを漂わせる

 

人間は

同じ道を歩いているようだけど

いろんな経験をしながら

いろんなチカラを身につけていく

 

 

迷いそうになった時

漂うキンモクセイの香りを

立ち止まって嗅いでみよう

 

乱れた心をしずめ

冷静さを取り戻せるかもしれない