紙飛行機

爽やかな秋の風に
ひらひらと飛んでいく紙飛行機

エンジンを持たず
余計なモノも持たず

風の吹くままに
気の向くままに

そんな気ままな人が
街には溢れていた昭和という幻想


いつからだろう

ひとがエンジンなしに
生きられなくなったのは


いつからだろう

人びとが余計なモノを
背負うようになったのは



秋風が心地良い季節

風に乗って自由に漂っていたい