慎重と臆病

僕はバリバリの保守的な家庭に育った

何をするにも
リスクばかり心配する親だった

最初のひと言は「止めなさい」だった

僕は精神的な基礎が育つ
小学生、中学生のときに
そんなマインドで生活してきたので
典型的な坊ちゃん臭のする
周りから見ると面白みがない
線の細い少年だったであろう

もしかすると
今もその影響が残っているのかもしれない

リスクを追って果敢にチャレンジするひとは
目がキラキラと光輝いている

そんな姿をただただ見ている臆病な僕


リスクをおいすぎて
苦戦を強いられてるひとは
苦渋の表情に満ちている

そんな姿を
安定したところから見ている慎重な僕


慎重と臆病

僕はこの両輪に支えられ
今の生活があると思っている


確かに
若い頃に無鉄砲に生きたひとは
人間的な魅力もあり、面白い


しかし
その代償を追う可能性が高い時代に
どうやって生きていくか

そう考えたとき
臆病くらいに慎重な考えが
結果的に自分を守ってくれている

こうして得た安定感は
ココロの余裕に繋がる

余裕こそ
次の攻め時において原動力となる

籠城するだけの人生はつまらない


ときには野戦もしてみたいものだ

先が見えないこの時代だからこそ
打って出るチャンスを掴みとりたい


いかに自陣のチカラを失わずに勝つか

戦国の世に想いを馳せる