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同じ景色

数十年ぶりの11月に
都心に舞い降りる雪

小さな頃なら
平日の朝に雪が降っていると
とても興奮しながら
外に駆け出していたことだろう

同じ景色を見ていても
それぞれ違うように映っている


いま、目の前にある景色は
単純に色の濃淡が現れているだけでなく
空気の匂い
感情の揺れ動きとともに
脳内で変化を繰り返している


よく晴れた雲ひとつない青空の下にいても
晴れ晴れとした笑顔のひともいれば
どこか憂うつな顔をしている人もいる


ひとは歳を重ねるごとに
これまでの積み重ねによって得た
常識や指標のようなものが
脳内にフィルタをかけている
それによって
感情がコントロールされている


しかし
そのフィルタが邪魔になり
純粋に楽しめなくなってきている


僕はそんなときには
これまで見たこともない景色をみたり
これまでにやったことがないことをやる

アハ体験をすることで
脳内をアドレナリンで満たし
新たな刺激を与える

初めて買った車で
諸国を走り回ったときの
あの楽しさと興奮はいまでも忘れない