努力は報われるのか

ひとは何のために努力をするのか

 

ときには寝食を忘れて

ときには寒風に吹き荒れるなか

ときには強烈な日差しを受けて

 

歯を食いしばって

踏ん張って

 

努力に努力を重ねる

 

芽を出すのを待ち

歩き続ける

 

前に後ろに横に

 

苦しいとき

ひとは努力のスタートラインに立ち戻る

 

スタートの号砲は

己のココロのなかで鳴らされた筈だ

 

だから

己のココロのなかに引かれた

スタートラインを

探すために立ち戻るのだ

 

しかし

探しても見つからないときもある

 

見つからなくてパニックになる

パニックになり我を失う

己を見失う

 

己はどこから来たのか

己はどこへ向かっているのか

 

この問いをヘビーローテーションすると

ノイローゼになり

ときには自らの人生をゴールへと

導いてしまうこともある

 

ひとには希望や輝きが必要だ

 

それらを持っているひとには

努力のスタートラインが見えている

 

スタートの号砲は

あの瞬間

力強く美しく

ココロのなかを響き渡っていた

 

だからこそ

己を見失うことなく

困難な道を進んでいけるのだ

どんなに高い山も乗り換えるのだ

 

神は乗り越えられない試練は与えない

 

たとえ

目標に到達できなかったとしても

達成するための努力は人生の糧となる

 

努力は報われるのだ

 

 

いま

この瞬間にも

努力が報われないと

絶望の淵をさまよう人々がいる

 

そんな人々へ

 

スタートラインは何度でも引き直せる

スタートの号砲は何度でも奏でられる

 

奏でるチカラさえ失われているのなら

重くのしかかったココロの重りを降ろそう

 

雲のようにココロを軽くして

柔らかな春風に身をまかせてみよう

 

青く澄んだ空は

大きく包み込んでくれるだろう

 

そして

いつの間にか

 

明日に向かって

スタートダッシュできるようになる

 

乗り越えられない試練は無いのだから