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いま、ここに存在するモノ

ひとはたびたび

自らに対しても
近くにいる者に対しても

存在する意味
存在する価値

これらをことあるたびに
確認している傾向がある

私はこの為に頑張っている
だから
生きていく価値があるのだ

こんな風に自分自身に言い聞かせて

だけど、どうだろう?

いったい価値というモノは
どうやって量られるのだろう

世の中に存在するモノの価値を
正確に捉えられている人がいるのだろうか

いや
そんな万能な人はいない

もし
そのような能力を備えているのなら
そもそも現世には生まれてこない筈だ

生命は
前世で積み残した宿題をこなすため
新しいフィールドでの旅を始めるために
与えられるチケットだ

日本では
すべてのモノに魂が宿っていると言われる

ひとだけでなく
鳥や牛や馬にも
犬や猫にも
河原に落ちている石にも
魂が宿っている

多くの選択肢のなかで
我々は人として産まれた

これは
プレミアムチケットを
手に入れたようなものだ

ひとは自由に移動ができる
ひとは色んな考えができる
ひとは美しい景色を楽しむことができる
ひとは美味しい料理を味わうことができる

実に素晴らしいチケットではないか

細かいことを気にする前に
まず
これらができる喜びを
全身で感じるべきではないか

ただし
世の中には都合の良いことだけが
存在する訳ではない

生老病死

ひとは生まれてきた瞬間から
苦しみを与えられている

なぜ
苦しみを与えられるのか

それは生かされているからだ

前世から引き継がれた旅を続けるため
魂が宿る肉体を
生命の粒が勢いよく流れる

流れが速いため
耐えられるように
踏ん張らなければならない

踏ん張るためのエネルギーは
苦しみを乗り越えたときに生まれる

天授を全うしたという言葉がある

まさしく
体からこれ以上エネルギーが出なくなるまで
生き抜いた人に向けられる


いま、ここに生きている
生かされている喜びを噛み締めたい

混沌とする時代でも
人々の中には
プレミアムチケットが
光り輝いている