ファイヤーファイター

消防士のことを
アメリカでは敬意を持って
こう評される

バックドラフト

炎の中で命がけで戦う
まさしくファイターの姿が描かれた

俳優も役づくりで現場に同行し
その過酷さを知り
リスペクトの気持ちを抱いた


さて
日本ではどうだろうか

消防団員が消防車で
制服を着てうどんを食いにいった

それを市民がスマホで撮影して
けしからん と通報した

風紀委員にでもなったつもりだろうか

どんな組織でも
打ち合わせ等が昼時に終われば
そのまま昼飯を食べに行くだろう

それを
税金を使っているのだから
公務以外で使用するのは
けしからん と糾弾される


ひと昔の日本では
消防士に対する敬意があった

命がけで市民を守ってくれるヒーローだった
憧れの職にもなっていた

そんな姿を見かければ
いつもご苦労様と
労いのコトバをかけられていただろう

ここ最近の日本には
コンプライアンスというコトバがあふれ
風紀委員の大量発生を生んでいる


いまの日本は
いつ、大地震が発生してもおかしくない

そんなとき
活躍するのは消防団に他ならない

地域のことを一番把握し
日々、訓練をしているからだ

活動費には税金が入っているが
彼らは地元で自営業をしながら
活動に参加している


彼らの揚げ足をとる暇があったら
もっと、地域防災活動に参加したらどうか

それより

高い税金で飯を食っている
震災が起きたのが東北で良かった
と思っている復興担当大臣を
議員辞職に追い込むよう
クレームをあげるべきだろう


小さいことを気にし過ぎると
肝心の本質を見失ってしまう


いま、糾弾の矛先を向けるべきは
現場で頑張っている人達にではない

自らの利権を守るために
現場を省みない人間達だ


燃え盛る炎に襲われたとき

助けに来てくれるのは
ファイヤーファイター
だということを忘れてはならない