石切職人

ある寓話が実におもしろい

 

二人の石切職人がいる

 

彼らの仕事は読んで字のごとく

石を切って加工し

建築物などの資材をこしらえること

 

やっていることはまったく同じ

 

同じだが

彼らには決定的な違いがあったのだ

 

同じ時間

同じことをしていても

一人一人が様々な思いで働いている

 

この話ははるか昔の話だが

今の時代にも通ずる話だ

 

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ある通りがかりの旅人が

とある街を訪れたとき

教会建設が行われている

 

そこでは二人の職人が働いており

彼らに興味を持った旅人が

ある質問をした

 

あなたは何をされているのですか

 

 

一人目の職人は

ぶっきらぼうな顔をしてこう答えた

 

この忌ま忌ましい石を切るのに

悪戦苦闘しているのさ

 

 

旅人はもうひとりの職人に

同じことを問いかけた

 

すると

二人目の石切職人は

目を輝かせ

生き生きとした声でこう答えた

 

ええ、私はいま

多くの人の安らぎとなる

素晴らしい教会を作っているのです

 

どんな仕事をしているかが

仕事の価値を決めるのではない

 

その仕事の彼方に何を見つめているのか

それが我々の仕事の価値を定めているのだ

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我々はどうしても

目の前にある困難、苦難ばかりに

目を捕われてしまう

 

ときに周りを見失い

ときに自分をも見失う

 

 

仕事の彼方には

大きな希望

大いなる志が見えなければならない

 

なんてこともない作業が

この世界を回りまわって

まだ出会ったこともない人の

笑い声を作っていく

 

まさに

利己的ではなく

利他的な発想を持つことが必要だ

 

志を持って生きる

 

 

良い仕事ができている人は

 

常に役に立つにはどうしたら良いか

うまいことできないか

 

ときに

少年のように楽しげに考え

行動に移している

 

縁日の屋台に向かって走りだす

 

足元の石につまづいて転ぶかもしれないが

目標が定まっているから前を向ける

 

 

前を向いて歩いていれば

良縁に恵まれ

良い結果が出ると

 

固く信じている

 

石を積み上げるように

着実に

前へ 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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