思い通りに

幸せを数えたら
片手にさえ余る

不幸せを数えたら
両手でも足りない


幸せの価値は
不幸せの負債よりも遥かに大きい

幸せとは
得難く貴重なモノだからこそ
とても愛おしい


不幸せの暗い闇を漂うとき
光がささなくとも前に進む

そんな力強さを与えてくれる

やがて

地平線から希望の光が差し込み
それに呼応するように

鳥のさえずり
風の声
木々の囁き

活力が生まれてくる


明けない夜はない

やがてくる希望の光を

待ち望んで生きるのだ


思い通りに生きてみよう

出雲から始まるジャーニー

ヒトと人
不思議な糸によって
結びついている

その大半は
自分の意思ではたどり着けない
大きなチカラによって導かれる


最近ふと思いだす

2年前に行った日本一周の旅


あのとき立ち寄った出雲の地

樹齢1000年をこえる大木の前で

両手を大きく広げ

深呼吸しながら

目を閉じる

やさしく流れる風に乗って

烏帽子を被った者たちによって

美しく奏でられる雅楽が聞こえてくる

心地よい時間が流れた

不思議とカラダに
チカラがみなぎってくるのを感じた


去年から起こっている
衝撃的な別れと出会い


もしかすると

あの時に

スタートボタンが
押されていたのかもしれない


因縁果報

自分の行いによって未来は開ける

開けた世界にたくさんの縁がある

掴むも落とすも自分次第


不思議な世界への旅(ジャーニー)は
始まったばかりだ

365分の1

今年はいろんなことかろ解放され
飛躍の年になるに違いない

そんな根拠のない自信に満ちている

ひとは節目にさしかかると
気分を一新して
チカラを入れ直す傾向がある

今年は

今年には

今年こそは

今年はきっと

願望も膨らむ特別な日


しかし
地球のサイクルにとっては
何も特別なことはない

初日の出というが
明日も
明後日も

ほとんど変わりがない

いつものように淡々と
東の空から顔を出す


これまでは
ヤレ、初日の出だ
ヤレ、初食事だ
ヤレ、初詣だ

なんでも
新たな年を意識していた


しかし
今年の年明けは実に自然だ

食べたいものを食べ

お腹がいっぱいな状態で

うとうとしながらテレビを見て

ふと目覚めると年が明けている


近所の神社に行く道すがら
雲ひとつない空から
やわらかく照らす太陽の光を浴びる

他のいきもの達と同じように
天然の光のシャワーを全身に浴び
気力、体力が満たされる

自然のなかでは
今日という日は
365分の1ページに過ぎない


どんな日でも
1日1日を大切に生きよう

時の流れはいつも変わらず
未来へと流れて行くのだから

悩み

悩み

分解すると
ココロが凶となることを恐れ
冷や汗を書いているように見える

未知なる世界への一歩
踏み出すときに
いろんなことを考える

悩んでいるだけでは
突破口は開けない


物事には勢いが大切だ

勢いをつけるには
何事も楽しまなければいけない


例えば
大きな買い物をするとき
比較している過程を楽しみ

それを使いこなす未来をイメージする

自ずと
いろんな情報を調べたくなり
バイヤーとの交渉も優位にたてる

良い買い物ができるようになるのだ


若いときこそ
そんな経験をたくさんすべきだ

リスクを恐れず
勢いに任せて突破する

成果ばかりがフォーカスされる時代


たまには
ムチャをやってもエエじゃないか

見えぬモノ

世の中には
見えないモノの方が多い

身近なところだと
空中に漂う細かいホコリやチリ
微生物なんかは目には見えない


全部見えてしまっては
焦点も定まらないし
疲れきってしまうだろう

だけど
目には見えないモノを見極める
そんなスキルも必要だ


気遣い、優しさ、温かさ

視覚的には見えない

見えないけれど
感じとる感覚を大切にしたい


組織の上に立つひとには
そんな能力が備わっている

ちょっとした一言だけど
絶妙のタイミングで効果を発揮する

人心を把握しているひとには
大きな包容力を感じる

包容力は目には見えないが
オーラというか
多くのひとを惹きつける
何かを帯びているようだ

その何かを会得してみたい

ひとは見た目9割といわれているが
単純に服装や髪型だけでなく
話の行間を読んでいるのではないだろうか

行間にこそ真義がある

それを見極める心眼が欲しい


座頭市のエンディングでこう言う

目ん玉ひんむいたって
見えないモノは見えないんだよ

女王アリ

アリの巣の中で
一番イイ場所に住んでいる

働きアリよりも大きく
貫禄さえ感じるアリ

それが女王アリだ

では他のアリと何が違うのか

実は生み落とされた場所による

女王アリはロイヤルゼリーの近くで生まれ
生まれたときから
ロイヤルゼリーを食べて成長し
他のアリより大きくなっていくのだ

だから
働きアリと基本的なモノは全く同じ
何も変わらないのだ

ふつうのアリに運命が宿り
女王アリとなる


ひとも同じだ

どんな環境で育ったか
どんな出会いがあったか

それによって
生き方も変わってくる

自分では変えられない運命
 
若いときにうまくいかないひとは
運命に抗いたくなるだろう

自分が誰かわからなくなるとき
そっと目を閉じて
大自然を思い描いてみよう


きっと
自分の悩みなんて
ちっぽけなモノだと思えるだろう

そして
前を向いて歩いていこう

因縁果報

自分自身が前向きに取り組めば
良い縁に巡り会う

ロイヤルゼリーをゲットしに行こう


チャンスは
どこに落ちているかわからないのだから

疲労戦での兵法

ひとはふいに
どこかへ行ってしまいたくなるときがある

厳しい現実を受け止められず
ドロップアウトしたくなる

過労死が話題となっているが
ひとは肉体的な疲労だけでは死なない


充実感、希望に満ちていれば
疲労を克服するチカラを授かる

プロジェクトXに出てくる技術者たちは
何日も寝ていなくても
目の輝きを失うことはない

古き良き時代には
地上の星があちこちで輝いていた



輝きを失いつつある日本

これから先
見えざる敵との戦いは
日を追う毎に激しくなっていく

そんなとき
自分の戦力を冷静に見極めたい



明らかに勝てそうもない敵には
正面からぶつかってはいけない

それ以前に戦ってはいけない


時には逃げる勇気も必要だ

完璧にこなして完勝するよりも
カッコ悪くても、笑われても
完敗しない生き方をしたいものだ


孫子の兵法

いまこそ必要なバイブルだ

器(うつわ)

万物は有限である

有限ということは
そのなかに入れられる量にも
限界がある

限界を超えると溢れ出る


目には見えないが
ひとにも器がある

前作でも少し触れたが
昔の日本人は器が大きい
親分みたいなひとが多かった

僕らの祖父たちがその世代だ
戦前生まれの世代

荒れ野原から立ち上がり
社会のため
家族のため
そして
未来のために必死で頑張って
日本をここまで押し上げてくれた


彼らは少しのことでは動じず
部下や年下の者たちを
大らかに穏やかな目で見てくれる


そんな心意気、度量が
若い者たちのココロを動かし
活力を生み出す

一見、何もしていないように見えて
穏やかな顔で座っているだけなのに
存在感があるひとは近くにいるだろうか

そのひとこそ
本当の実力を持っている


チカラに余裕があるから
あえてアピールする必要はない
黙っていても皆は付いて来る

大きな器を手に入れるために
どんな苦労をすれば良いのだろうか

大きな器は天性の才能がなければ
手に入れられないのだろうか

選ばれし者にしか与えられないのか

いや、そんなことはない

縄文土器をつくるように
粘土を長く伸ばすように

こころを伸びやかに

ときには傷ついても
ときには立ち止まっても

螺旋階段を上へ上へと
登りながら積み重ねる

人は悲しみが多いほど
ひとには優しくできる

痛みや悲しみが模様となり
大きな美しい器となる

日日是好日

今日よりももっとイイ明日へ
明日よりももっとイイ明後日へ

広げよう
温かい輪を

エンゲル係数

昔から使われる係数

生活費に占める食費の割合


エンゲル係数が高ければ
生活がひっ迫していると判定される

果たして
本当にそうだろうか

確かに
ひとは飯を食べなければ
生きていけない

云わば、食費は必要経費なのかもしれない

だけど
食べるために働いているのだから
たまには贅沢なモノを食べても良い

美味しいモノを食べると
幸せな気分になり
活力が湧いてくる

高い服、高い時計など
形あるモノにお金をかければ
永きに渡って使い続けることができる

それに引き換え
贅沢な食事は
その場限りの投資であり
単位時間あたりのコストが高い

エンゲル係数が高くなるが
最高の贅沢と言える

ひとは豊かな気持ちにならないと
お金を活かすことができない

ひとは楽しい気持ちにならないと
お金をかける気力が起きない


そして
いくら楽しい気持ちになっても
お金が無ければ何もできない


出会いは突然やってくる

どうしても欲しいモノ

手に入れたいモノ

それらが目の前に現れたとき

余裕を持って追いかけられるように
常にどっしりと構えていたい


必ず手に入れたいものは
誰にも知られたくはない


係数では表せない
目には見えない
たいせつなモノを探しに行こう

頑張るとは

日本人は
とても頑張る民族だ

一番には家族のため
そして
自分を後回しにして
ひたすら頑張り続ける

ひと昔前は
そんな日本人たちが大勢いて
それなりに活き活きと暮らしていた

頑張れば報われる
頑張れば頑張るほど
豊かになるから頑張る

そして
それを上から見ていてくれる
親方のようなひとがいた

ときには
お金にならない仕事もあるだろう
だけど
親方のためなら頑張ってみよう

そんな風潮があった


しかし
ここ十年くらいで大きく変わった

親方が引退した2007年以降

自分を守ることに精一杯な
小さな大人ばかりになってしまった

社会の風潮が変わり
日本全体に余裕が無くなってしまった


若い頃に散々バカをやってきた
そんな大人たちが
少し偉くなった途端
今度は若者たちを追い込む

マネジメント、コンプライアンス

一見、響きの良い言葉を並べ
座り心地の良い椅子に座って
偉そうに説教をたれる

彼らの言葉は
何もココロに響かない

彼らのために
身を粉にして働くことはない


若者たちよ

頑張りすぎてはいけない
頑張るだけで報われる時代は終わった

大局を見て
頭を使って算段しよう