風の時代へ

大きな帆を立てて

あなたの手をひいて

荒れ狂う波にもまれ

感じて風になりたい


時は令和という新しいステージにかわり

和(なごむ)という文字とはうらはらに

大きなうねりのなかにある


手を引いていないと流されてしまう

逆に

フリーハンドで大海原を自由に

ウィリーすることだってできる


自分が決めてしまう限界という

そびえ立つ壁すら

飛び越えることができる


風はいつもは目には見えないが

ときに色を持つことがある

小さな粒子の塊が

時にイノベーションを起こし

一気に世界の色をかえてしまう


ヴァーチャルの世界

WWW

ワールド・ワイド・ウェブ

張り巡らされた

絡み合う糸を紡ぐ


いまは誰しもが手のひらで

頭のデータを投影できる

スマートフォンの市場では

日の丸が消えつつある


日本人は考えて考えて

考えて恐れる

その恐れから

風に向かって帆を立てず

自分という柱に吹く風を前に

防風林を作ってしまう


世界は大きな変革期にある

サスティナビリティ

持続可能な共生社会へ


土の時代から風の時代へ


いまこそ

大和のチカラが発揮されるとき


どこの国よりも長い時代の文化があり

どんなに逆境だったときにで

変化に適用し、立ち上がってきた


いまこそ

風に乗って彩のある調べを奏でよう


思い出して欲しい

日本人は風に流れてくる

微細な匂いを感じ

歌を詠んでいたことを


思い出して欲しい

目に見えない八百万のものに

魂を感じ

祈りを捧げていたことを


思い出して欲しい

資源のない国土の狭いこの国が

世界一の技術大国だったことを


天国じゃなくても

楽園じゃなくても

あなたの手のぬくもりを感じ

風のように生きていきたい