テクノロジーの進化と富の消失

アプリケーションの進化は
目覚ましいものがある

生活の様々なシーンに
便利なアプリが用意されている
機能も高度化して
ひとの手間がかからなくなった
ということは
ひとが生業も
マシンに取って代わられる
そんな時代が幕を開けている

パソコンが一般的になった
windows 95が登場した当時
書類の多くは手書き
コミュニケーションツールは
電話、対面が中心だった
手間も時間もかかるので
人々は今よりも多くの労力をかける
かけた労力は給料として還元され
社会全体が潤っていた

だが
テクノロジーの進化により
合理化が図られ
以前よりも効率的に
作業が進められるようになった

しかし
それによって生まれた利潤は
社会に還元されなくなった
どこかに消えてしまったのだ
どこへ行ってしまったのだろう

同一労働、同一賃金
選挙の時に連呼されるが
言葉通りに捉えれば
仕事をたくさんして
利益を出している
若い世代の給料が高い筈だ
しかし、そうなっていない

既得権と呼ばれる層が
労働者たちの汗水を
アグラをかいて吸いつくす
乾ききった砂漠が
広がり続けている

嗚呼
我々は、らくだのように
コブにチカラを蓄えて
さまよっていくのだろうか

21世紀ナシを食べてみたい
薄れゆく意識のなかで