雲竜型
横綱の土俵入りの型のひとつ
稀勢の里もこれを選んだ
右腕は大きく伸ばして攻勢をかけ
左腕はしっかり曲げて守りを固める
攻守が混在する型
時には果敢に前へ
時には腰を低く踏ん張る
人生の振幅の中で
流れを見極めるチカラが必要だ
上り調子のときは
重心を前に加速していく
上がっているときの高揚感
風を切って走る爽快感
まさに
天にも上る気持ちになる
流れに乗るタイミングを逃してはならない
しかし
振幅しているということは
いづれは頂上に達する
頂上に至ると
そこからはきつい下りが待っている
上れば上るほど谷は深い
下りの無い山はない
まさに
攻めと守りの攻守交代
著名なスポーツ選手や政治家が
絶頂なときに
突然辞めることがよくある
彼らには
すでに頂上の先にある
急な下り坂が見えていたのかもしれない
調子が良い時こそ
悪くなったときに備えたい
ソフトランディングするのは難しい
難しいからこそ
たくさん失敗を重ねる
失敗するたびに
良い方法を見つけていく
最近の日本は
一度の失敗が命取りになることが多くなった
若者たちは
失敗しないように身を粉にして
余裕なく働いている
昔の若者が抱いていた夢を見ることなく
世界の環境は大きく振幅している
ここままでは
日本が下り坂に突入したとき
ハードランディングになってしまう
いまならまだ間に合う
立ち上がれ若者よ
立ち上がれ未来のために
気の効いた言葉
言葉には3つの要素がある
1つ目は
文字通り言葉自身の意味
2つ目は
誰からかけられた言葉なのか
同じ意味の言葉でも
発言した人が違うと
反応が変わってくる
3つ目は
どんな時にかけられた言葉なのか
同じ意味の言葉でも
発言のタイミングによって
反応が変わってくる
気の効いた言葉をかけるのは
なかなか難しい
ひとが寒さに震えているとき
こころが温まるような言葉を
そっと差し出すことができる
人のこころを惹きつける
そんな大人になりたいものだ
プランB
世の中思った通りになる
そんな甘いモノではない
甘く見すぎだ
そう思われるかもしれないが
やはり思った通りになる
あなたは
思った通りにならないと
思っていらっしゃるでしょう
じゃー思った通りになっていないでしょう
ということは
思った通りになってるじゃないですか
何事も考え方次第
ものは言い様
一生懸命やった事がうまくいかなくて
適当にやった事がうまくいってしまう
やり始めた時から時間が経てば
最善だと思っていたプランAが
活用できなくなってしまう
だからこそ
視野を広く持ち
違う策も考えておこう
今の社会を見ていると
勝ち目の無さそうなことを
極力排除しようとしている
それは危険だと思う
一見、無駄と思われる
プランBにこそ
活路が隠れている
行き詰まりを感じたとき
脇道に目を移してみよう
突破口が広がっている
チャンスはピンチの顔をして訪れる
思い通りに
幸せを数えたら
片手にさえ余る
不幸せを数えたら
両手でも足りない
幸せの価値は
不幸せの負債よりも遥かに大きい
幸せとは
得難く貴重なモノだからこそ
とても愛おしい
不幸せの暗い闇を漂うとき
光がささなくとも前に進む
そんな力強さを与えてくれる
やがて
地平線から希望の光が差し込み
それに呼応するように
鳥のさえずり
風の声
木々の囁き
活力が生まれてくる
明けない夜はない
やがてくる希望の光を
待ち望んで生きるのだ
思い通りに生きてみよう
出雲から始まるジャーニー
ヒトと人
不思議な糸によって
結びついている
その大半は
自分の意思ではたどり着けない
大きなチカラによって導かれる
最近ふと思いだす
2年前に行った日本一周の旅
あのとき立ち寄った出雲の地
樹齢1000年をこえる大木の前で
両手を大きく広げ
深呼吸しながら
目を閉じる
やさしく流れる風に乗って
烏帽子を被った者たちによって
美しく奏でられる雅楽が聞こえてくる
心地よい時間が流れた
不思議とカラダに
チカラがみなぎってくるのを感じた
去年から起こっている
衝撃的な別れと出会い
もしかすると
あの時に
スタートボタンが
押されていたのかもしれない
因縁果報
自分の行いによって未来は開ける
開けた世界にたくさんの縁がある
掴むも落とすも自分次第
不思議な世界への旅(ジャーニー)は
始まったばかりだ
365分の1
今年はいろんなことかろ解放され
飛躍の年になるに違いない
そんな根拠のない自信に満ちている
ひとは節目にさしかかると
気分を一新して
チカラを入れ直す傾向がある
今年は
今年には
今年こそは
今年はきっと
願望も膨らむ特別な日
しかし
地球のサイクルにとっては
何も特別なことはない
初日の出というが
明日も
明後日も
ほとんど変わりがない
いつものように淡々と
東の空から顔を出す
これまでは
ヤレ、初日の出だ
ヤレ、初食事だ
ヤレ、初詣だ
なんでも
新たな年を意識していた
しかし
今年の年明けは実に自然だ
食べたいものを食べ
お腹がいっぱいな状態で
うとうとしながらテレビを見て
ふと目覚めると年が明けている
近所の神社に行く道すがら
雲ひとつない空から
やわらかく照らす太陽の光を浴びる
他のいきもの達と同じように
天然の光のシャワーを全身に浴び
気力、体力が満たされる
自然のなかでは
今日という日は
365分の1ページに過ぎない
どんな日でも
1日1日を大切に生きよう
時の流れはいつも変わらず
未来へと流れて行くのだから
見えぬモノ
世の中には
見えないモノの方が多い
身近なところだと
空中に漂う細かいホコリやチリ
微生物なんかは目には見えない
全部見えてしまっては
焦点も定まらないし
疲れきってしまうだろう
だけど
目には見えないモノを見極める
そんなスキルも必要だ
気遣い、優しさ、温かさ
視覚的には見えない
見えないけれど
感じとる感覚を大切にしたい
組織の上に立つひとには
そんな能力が備わっている
ちょっとした一言だけど
絶妙のタイミングで効果を発揮する
人心を把握しているひとには
大きな包容力を感じる
包容力は目には見えないが
オーラというか
多くのひとを惹きつける
何かを帯びているようだ
その何かを会得してみたい
ひとは見た目9割といわれているが
単純に服装や髪型だけでなく
話の行間を読んでいるのではないだろうか
行間にこそ真義がある
それを見極める心眼が欲しい
座頭市のエンディングでこう言う
目ん玉ひんむいたって
見えないモノは見えないんだよ
女王アリ
アリの巣の中で
一番イイ場所に住んでいる
働きアリよりも大きく
貫禄さえ感じるアリ
それが女王アリだ
では他のアリと何が違うのか
実は生み落とされた場所による
女王アリはロイヤルゼリーの近くで生まれ
生まれたときから
ロイヤルゼリーを食べて成長し
他のアリより大きくなっていくのだ
だから
働きアリと基本的なモノは全く同じ
何も変わらないのだ
ふつうのアリに運命が宿り
女王アリとなる
ひとも同じだ
どんな環境で育ったか
どんな出会いがあったか
それによって
生き方も変わってくる
自分では変えられない運命
若いときにうまくいかないひとは
運命に抗いたくなるだろう
自分が誰かわからなくなるとき
そっと目を閉じて
大自然を思い描いてみよう
きっと
自分の悩みなんて
ちっぽけなモノだと思えるだろう
そして
前を向いて歩いていこう
因縁果報
自分自身が前向きに取り組めば
良い縁に巡り会う
ロイヤルゼリーをゲットしに行こう
チャンスは
どこに落ちているかわからないのだから
疲労戦での兵法
ひとはふいに
どこかへ行ってしまいたくなるときがある
厳しい現実を受け止められず
ドロップアウトしたくなる
過労死が話題となっているが
ひとは肉体的な疲労だけでは死なない
充実感、希望に満ちていれば
疲労を克服するチカラを授かる
プロジェクトXに出てくる技術者たちは
何日も寝ていなくても
目の輝きを失うことはない
古き良き時代には
地上の星があちこちで輝いていた
輝きを失いつつある日本
これから先
見えざる敵との戦いは
日を追う毎に激しくなっていく
そんなとき
自分の戦力を冷静に見極めたい
明らかに勝てそうもない敵には
正面からぶつかってはいけない
それ以前に戦ってはいけない
時には逃げる勇気も必要だ
完璧にこなして完勝するよりも
カッコ悪くても、笑われても
完敗しない生き方をしたいものだ
孫子の兵法
いまこそ必要なバイブルだ