ギャラクシーエキスプレス
いつの日か
こんな列車に乗って
遠い世界を旅してみたい
メーテルとの出会い
謎の乗客との出会い
繰り返されるハプニング
非日常の体験は
とても刺激的に違いない
いつも乗っている電車
いつもの目的地へ向かって
いつも通りの時間に到着する
この電車が重力に逆らい
空へと向かって飛んでいくことは無いだろう
しかし
ふと目を閉じて
いろんなイメージを頭に抱くと
不思議なことに
薄暗いトンネルを走っているだけで
宇宙の闇を駆け抜けているような
そんな気がしてくる
なにげなく過ごす
朝のこのひととき
現実と想像の狭間に
身をおいてみるのも
おもしろい
ギャラクシーエキスプレス
もしかしたら
いつものプラットフォームから
乗車できるのかもしれない
乗車券は
あなたの楽しい思い出のなかに
隠されているだろう
摑み取れ
希望のキップを
引き寄せよ
一緒に乗車したいと思える仲間たちを
春への階段
1日1日と時が進む
寒さに震えていた朝が
だんだんと暖かくなってきた
目のあたりがショボショボとしてきた
あ~ そろそろ花粉の季節がやってきた
自然の流れは実に不思議だ
どんなに世界が混乱しようと
どんなに環境が激変しようと
正確な間隔で次の季節がやってくる
そして
それに呼応するように
目がショボショボしてくるのだ
小鳥たちがさえずり
花々が美しく咲き
爽やかな風が流れる
心地よい季節が
ゆっくりと
ゆっくりと迫ってくる
春は別れと出会いの季節
残された時刻(とき)をかみしめよう
いづれやってくる出会いを待ちわびながら
同じ景色、同じ味
高速道路から見える
頭に雪を被った山々
白い厚い衣を羽織る
純白の富士山
その麓に広がるテーマパーク
ぐるぐるとぐろを巻き
じわじわとあがったあと
急角度で落ちてゆくジェットコースター
静かな水面が広がる河口湖
この近くにあるほうとう屋
寒く凍えた体が自然と足がむく
ぐつぐつと焼けた鍋に入った
濃厚の味噌とトンコツのダシに
甘い野菜とコシがある麺が浸かっている
ふうふうと冷ましながら
口へと運ぶ
冷えた体にしみわたる
やさしい味が広がる
〆のごはんと食べ終わると
満腹感で満たされる
店を出ると
名物の干し葡萄が売られていた
山梨弁丸出しのご婦人が
味見味見と食べさせてくれる
300gくらい買っただろうか
少々大きめの袋を持って
店をあとにした
次に向かったのは山中湖
渡り鳥でおなじみの白鳥が羽を休める
富士山に負けずとも劣らぬ純白の姿
えさをあげている観光客たちに
首を振りながら近寄ってくる
白鳥に混じって鴨たちもやってくる
あっという間に時間が過ぎる
近くのお肉屋さんで売られているトンコツ
特製のソースをかけて
車内で頬張る
噛めば噛むほど
肉汁がしみだしてくる
同じ景色に
同じ味
変わらない景色に
変わらない味
同じ景色の筈なのに
心境の変化で変わる彩り
同じ味の筈なのに
心境の変化で変わる味わい
自然は四季折々の変化を起こすが
人の感情の変化は七色に
いや
それ以上に変化を繰り返す
変化を楽しみながら
今日よりもっと良い明日を目指そう
賛否
意見があれば
それに対して
賛成する者がいれば
反対する者もいる
どんなに素晴らしい意見でも
すべての人が賛成することはない
なぜなら
人は理論だけではなく
感情も意見の中に込めるから
すべての人の意見が
全く一致することはないのだ
むしろ
違いを認め合うことが
より良い方向に向かっていく
第一のステップではないだろうか
最近の風潮に若干違和感を覚えてる
インターネットが普及して
個々のそれぞれが意見を出して
様々な情報が溢れている
なのに
組織や会社などは
コンプライアンス
ガバナンス
という言葉に振り回され
多様の意見を排除している
一部の人が作った
こうあるべき論に従って
それに外れた者を排除する
その流れが拡散すると
人々は深く考えることなく
流れに乗ってしまう
集団行動が得意な日本人は
特に流されやすい
これからの時代
多様な考え方がたいせつになるだろう
いま、世の中に蔓延している
常識というものは
実はすでに世界の中では
時代遅れになっているのかもしれない
過去の過ちに対して
後悔や反省をするのは
ごく自然なことで
本人や周囲も深く傷ついた
過ちの代償も追った
しかし
直接の当事者でもない者たちが
ピカピカの正義を振りかざし
立ち直ろうとする者に対し
えらそうな目線で
否定的な意見を投げつける
こんな風潮は
非常に内向きで
生産的ではないと思う
いまの常識を主導する
多数派の人たち
あなたがたが若かった
昭和という時代では
たくさん失敗しても
たくさんのチャンスが
そこらじゅうに転がっていた
様々な意見を取り入れ
懐の深い社会であって欲しいものだ
友人の復活を祈る
行ったことのないところへ
あれから1年が経つ
ちょうど日曜だったあの日
春になったかのように
晴れ渡たり
ぽかぽかしていた日曜日
あなたはどんな気分で
目覚めたのだろうか
寒い日が続いていたので
久々に
散歩にでも出ていたのだろうか
いや
散歩に出る気力もなくなって
眉間にシワを寄せていたのだろう
前の日
私はあなたにこんな提案をした
もう好きなことをしていいのだから
これまで行ったことがないところに
行ってみたらどうだろうと
少し考えて
静かに頷いた
あのとき
どの景色を思い浮かべていたのだろうか
どんなことをしたかったのだろうか
夕方過ぎに鳴る電話
腰が抜けて
しばらく動けなかったあの時間
想像をはるかに超えた行き先
あなたの目には
桃源郷が浮かんでいたのだろうか
時空を超えた
はるか天空のかなた
決して引き返すことはない
浄土の旅へと旅立った
あれから1年
あなたはいま
どんな顔をして
長い旅路を歩いているのだろうか
私にはわかる
たくさんのひとに囲まれ
にこにこしながら
走りまわっているに違いない
晴れ晴れとした青空が
静かに
そして
やさしく僕に語りかけている
のん気
やる気、元気、イワキ
懐かしいフレーズだ
ひとは気力によって
支えられている
気力はカラダの内側から湧いてくる
何によって生み出されるのだろうか
実は僕はその答えをまだ知らない
ひとは何も持たずに生まれ
何も持たずに死ぬ
道中に待ち構える
数々の山や谷
渓流や滝
何かを手に入れるとき
何かを失うこともある
手に入れたモノが
重ければ重いほど
手に入れ難いモノほど
その重荷に押し潰される
どんなに頑張ろうとしても
どんなに前に進もうとしても
全く前に進まなくなったとき
歯車がヌカルミにはまってしまい
空回りを起こしてしまったとき
それ以上アクセルを吹かしてはいけない
焼き切れてしまう
焼き切れてしまうと
気力を生み出すエリアまで
焼け尽くしてしまう
そんなとき
そっとチカラを抜いて
すべてを忘れてみたい
のん気
辛いときこそ
のん気を使ってみよう
正面から受け止めず
のん気に逃げてしまうことも
時には必要だ
のん気
のん気からは何も生み出されない
そのように思えるが
気力を充電する
充電気なのかもしれない
モヤモヤを乗り越えて
生きている限り
パッとせず
モヤモヤしていること
たくさんあるだろう
日本人は
イエスでもノーでもない
そんな半端な状況を好む
バランスがとれているのかもしれない
しかし
いづれは
どちらかに舵をとらなければ
先に進むことはできない
モヤモヤしているということは
凪の状態なのかもしれない
思案する時間もたいせつだ
じっと目を瞑り
明日への希望を
こころのスクリーンに映し出し
未来の自分に
必死に問いかけている
目指すべき目的地は
視界のなかに入っているだろうか
目的地への道筋は
描けているのだろうか
いま開かれる
絆
糸のように見えないモノで繋がっている
絆の右を見てみると
半と書かれているとも見える
絆は2つの要素でできている
ひとつは生まれもったモノ
親、兄弟、親戚の繋がり
産まれてきた時にはすでにある
血の繋がりは
先祖から引き継いだバトンだ
不思議なコミュニティ
盆や正月になると
磁石がくっつくように集っていた
何かあったときには
不思議に飛んできてくれる
やはり
はるか昔から引き継がれた長い旅路を
同じバトンをリレーしながら
同じ方向に向かっているのかもしれない
もうひとつは
生きている過程で手に入れる絆
趣味、思想、空気感のような
不思議なモノで繋がっている
強く引けばちぎれてしまうような
引かなければ遠ざかってしまうような
か弱い
か弱いからこそ
たいせつなもの
生きる喜び
楽しむ喜び
喜びを共有できる絆
ココロに穴があいてしまうとき
そっと癒してくれる
そんな宝ものを
我々は常に追いかけ続けている
止まってしまっては
取り残されてしまう気がするから
行列
ひとはなぜ
行列を作っているのだろう
行列の先に何があるのだろうか
スーパーの特売
DVDボックスの発売
アイドルの握手会
アニメイベント
きっと
ワクワクしながら
並んでいるのだろう
時には雨に打たれながら
時には風に吹かれながら
寒さに震え
待ちわびるその先に
希望が広がっているのだろうか
それとも
何もないけど
皆が並んでいるから
並んでみているのだろうか
集団心理は
時に危険を生じさせる
ひと方向に動き出すと
その流れが加速していく
まるで
滝が流れ落ちるように
集団が同じところへ突き進む
一歩歩みを進める前に
立ち止まって考えてみたい
行き先の姿を
常に先を見ておきたい
こんな時代だからこそ