行列の先にあるモノ

群集心理というのがある

隣合う2件のお店

同じような店構え
同じようなノレン

さあ、どちらに並ぶか

この時点では甲乙付けがたい
確率でいえば2分の1

同じ確率のため
ランダムに並べば
同じくらい客が入る

一方には長い行列ができている
一方にはひとりも並んでいない


さあ、どちらに並ぶか

行列ができている方に並んでしまう
行列はひとを呼ぶ

日本人は特にそうだ
行列ができる店に行きたくなる
行列ができる店に行って自慢したい

多数派を好む日本人
少数派を犬猿する日本人


この風潮に疑問を感じるのは
私だけだろうか

この風潮に危険を感じるのは
私だけだろうか


ネット上の口コミにより
情報量が多く
拡散のスピードは早い

評判が良くなれば
たちまちに行列ができる

しかし
悪い評判が書き込まれれば
たちまちに行列が消える

短いスパンで劇的に変わる

昔のように
同じ行列を長年並び続けることはなくなった

昔ながらの代々のご贔屓な店があり
毎回同じところを利用し続けるスタイルがなくなった


行列の先に向かう
ドシッとした軸がなくなった

これは生き方にも影響している

筋の通った人生モデルがなくなり
それぞれがもやっとした道を歩み始めた

変化が激しいため
腰を据えて大局を見ることができなくなってきた

そんなとき、どう生きるか

決して流れを追いかけることに注力してはいけない
個々を見据え
心眼を開いてモノを見極めていきたい

行列の源流を見極めるチカラが
成功への原動力となる


行列に並んでいるひとより
行列を作り出すひとになりたい

いま、ここに存在するモノ

ひとはたびたび

自らに対しても
近くにいる者に対しても

存在する意味
存在する価値

これらをことあるたびに
確認している傾向がある

私はこの為に頑張っている
だから
生きていく価値があるのだ

こんな風に自分自身に言い聞かせて

だけど、どうだろう?

いったい価値というモノは
どうやって量られるのだろう

世の中に存在するモノの価値を
正確に捉えられている人がいるのだろうか

いや
そんな万能な人はいない

もし
そのような能力を備えているのなら
そもそも現世には生まれてこない筈だ

生命は
前世で積み残した宿題をこなすため
新しいフィールドでの旅を始めるために
与えられるチケットだ

日本では
すべてのモノに魂が宿っていると言われる

ひとだけでなく
鳥や牛や馬にも
犬や猫にも
河原に落ちている石にも
魂が宿っている

多くの選択肢のなかで
我々は人として産まれた

これは
プレミアムチケットを
手に入れたようなものだ

ひとは自由に移動ができる
ひとは色んな考えができる
ひとは美しい景色を楽しむことができる
ひとは美味しい料理を味わうことができる

実に素晴らしいチケットではないか

細かいことを気にする前に
まず
これらができる喜びを
全身で感じるべきではないか

ただし
世の中には都合の良いことだけが
存在する訳ではない

生老病死

ひとは生まれてきた瞬間から
苦しみを与えられている

なぜ
苦しみを与えられるのか

それは生かされているからだ

前世から引き継がれた旅を続けるため
魂が宿る肉体を
生命の粒が勢いよく流れる

流れが速いため
耐えられるように
踏ん張らなければならない

踏ん張るためのエネルギーは
苦しみを乗り越えたときに生まれる

天授を全うしたという言葉がある

まさしく
体からこれ以上エネルギーが出なくなるまで
生き抜いた人に向けられる


いま、ここに生きている
生かされている喜びを噛み締めたい

混沌とする時代でも
人々の中には
プレミアムチケットが
光り輝いている

努力は報われるのか

ひとは何のために努力をするのか

 

ときには寝食を忘れて

ときには寒風に吹き荒れるなか

ときには強烈な日差しを受けて

 

歯を食いしばって

踏ん張って

 

努力に努力を重ねる

 

芽を出すのを待ち

歩き続ける

 

前に後ろに横に

 

苦しいとき

ひとは努力のスタートラインに立ち戻る

 

スタートの号砲は

己のココロのなかで鳴らされた筈だ

 

だから

己のココロのなかに引かれた

スタートラインを

探すために立ち戻るのだ

 

しかし

探しても見つからないときもある

 

見つからなくてパニックになる

パニックになり我を失う

己を見失う

 

己はどこから来たのか

己はどこへ向かっているのか

 

この問いをヘビーローテーションすると

ノイローゼになり

ときには自らの人生をゴールへと

導いてしまうこともある

 

ひとには希望や輝きが必要だ

 

それらを持っているひとには

努力のスタートラインが見えている

 

スタートの号砲は

あの瞬間

力強く美しく

ココロのなかを響き渡っていた

 

だからこそ

己を見失うことなく

困難な道を進んでいけるのだ

どんなに高い山も乗り換えるのだ

 

神は乗り越えられない試練は与えない

 

たとえ

目標に到達できなかったとしても

達成するための努力は人生の糧となる

 

努力は報われるのだ

 

 

いま

この瞬間にも

努力が報われないと

絶望の淵をさまよう人々がいる

 

そんな人々へ

 

スタートラインは何度でも引き直せる

スタートの号砲は何度でも奏でられる

 

奏でるチカラさえ失われているのなら

重くのしかかったココロの重りを降ろそう

 

雲のようにココロを軽くして

柔らかな春風に身をまかせてみよう

 

青く澄んだ空は

大きく包み込んでくれるだろう

 

そして

いつの間にか

 

明日に向かって

スタートダッシュできるようになる

 

乗り越えられない試練は無いのだから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

囲碁とマッピング

まわりを囲んだマスが多い方が勝ち
碁盤の上で展開される領地争い

ひとマスひとマスを
白黒交互に碁石で埋めていく

点と点を繋いでいく

線と線を繋いでいく

線と線が繋がり面となる

陣地争いを
盤という大地の上から
顎に手をおいて思案する

お互いに牽制しながら
石をマッピングしていく

時を積み重ねることで
石がどんどん増えていく


ときには積み間違えることもあるだろう

そんなときも焦ってはいけない

なぜなら
実際に活動しているフィールドは
今見えているところだけではない

考え方を変えれば
フィールドも拡張し

豊かな発想を得れば
自分が置ける碁石も増えてくる


人生、何歳になっても
リスタートする事は可能だ


劣勢に立ったときこそ
チャンスなのかもしれない

チャック

ひとは多かれ少なかれ
皮を被って生きている

コアな部分を守りながら
徐々に皮を剥がしていく

ひとにはそれぞれ
目に見えないチャックがついている

あるひとは背中に
あるひとはお腹に
あるひとは髪の中に

上手に開けるコツがそれぞれある

慎重にやらないと
途中で噛んでしまうかもしれない

信頼感という潤滑油が必要だ

ひとはなぜひとを信頼するのか

一人の人間はとても弱いけれど
それでも手と手をとりあえば
強くなれる

それを知っているひとが
ひとを信頼し
ひとからも信頼されるのだろう

ひとはまず己の弱さと戦う
ひとを信頼するには
まずは自分自身を信頼する必要がある

自信を持って挑む

決して過信ではない

ひとは集中すると
視野が狭くなる傾向にあるが
そんなときこそ
自身を客観視することが大切だ

自分自身のメーターに表示されているのは
あくまでも絶対的な数値だ
ゼロと比べてどれくらい差があるかということ

大事なのは
全体的マップのなかで
自分と周りがどのような距離感で進んでいるか

自分は全体のなかで
どのあたりを進んでいるか

相対的で多角的な物の見方を
柔軟な物の見方をすることが重要だ


一方向では見えないモノがある
目を凝らしても見えない時もある

そんなときは
違う角度から見てみよう

そんなときは
一旦瞳を閉じて
おだやかに心眼を開こう


きっと
ココロのチャックが見えるだろう

見えない時が続いているとき
焦っていれば益々見えなくなるだろう

そんなときは
相手のココロを察してあげられる
余裕を持って進んでいきたい

はじまりの唄

どんな単純なことも
気持ちの持ちようさ

満開の桜の下に佇む

毎年同じ景色のはずなのに
毎年違う光景が広がっている

なぜだろう

それは
人が外の世界を
感情というフィルタを通して
見ているからだろう

大切なのは評価ではなく
胸に染み付いた弱虫とどう向き合うか

今日よりもっと良い明日へ

春風にのって前に進もう

それがはじまりの一歩になる

もうひとつ前に進む証を

進んだことで広がる世界を

確認できる

実感できる

体感できる


凍りついた心がゆっくりと溶けていく

ひとの温もりをだんだんと感じられる


出会いの季節

新たな感情

新たな情熱

それらを燃料にして

スタートラインから飛び出そう

有り難う

ありがとう

有り難う

有ることが難しいと書く

この美しい日本語を
なかなか口に出して伝えることは難しい

ひとの気持ちは
口に出さないとなかなか伝わらない

面に現れないからこそ
伝える努力をしなければならない


ひとは何も持たずに産まれてくる

生きていくなかで
ひとつひとつ手に入れていく

手に入れることは
失うことよりも何倍も難しい

しかし
初めて手に入れたときを頂点に
だんだんと喜びが薄れていく

やがて
手に入れることができなくなると
不平や不満を募らせる

失ってみて
初めて存在の大きさに気づかされる

病気やケガをしてみて
健康の有り難さに気づかされる


得る喜びをかみしめよう

当たり前ではなく
その瞬間その瞬間が
たいせつなステップとなる


ありがとう

良い疲労感

どんなに疲れていても
自分がやって価値があると思える
おもしろいと思えることができたとき

心地よい疲労感となる

きょうは実に良い疲れだ


前向きな仕事は
ひとをイキイキとさせる


いまの時代
好きなことを仕事できる人は少数派だろう

皆は必死に
いまのポジションを守っている

混沌とした闇に落ちまいと


やりたい事をやりたいように
やりたいメンバーでやりたい

これは理想的だが
とても勇気の要るチャレンジだ


僕の友人はいま
やりたい事をやりたいようにできている

そんな人には
たくさんのファンがいて
たくさんの人に囲まれている

桁違いの人気だ


やはり

イキイキとしているから
惹きつけるオーラが出ているのだろう

そんな友人に出会えたこと

とても幸せだと思う


いまの生活や仕事は安定している

しかし

少し刺激が足りない今日この頃


これからの長い人生

さあ、どうやって彩りを加えよう

いろんな事に想いをよぎらせる
春を迎える前のひととき

質問力

ひとは
いろんな気付きのチャンネルを受信する
アンテナをたくさん持っている

短いものから長いもの
感度が良くて反応しやすいもの
なかなか反応しないもの

ぴったりと方向があっているもの
全然違う方向を向いているもの


受信するポイントは
人それぞれ違うし
タイミングによっても違う


さて
どうやってチューニングしよう

人と人が繋がり始めるためには
一方が質問をして
一方がそれに答えることから始まる

ここで大事なのは
答える方が答えたくなる
好奇心を喚起する質問力だ

ひとは好奇心を持った話題には
とても感度がよく
レスポンスが早い
声のトーンも高くなり
言葉に力がこもってくる

この状態になることが理想だ

友人との初回の会話は
たいていはこのような状態だろう

ただ
いろんな人と関わるなかで
すべての人にフィットするわけではない

アンテナの向きは常に変わっている

その周期を捉え
タイミングよく質問を投げるためには

まずは
ひとに対して好奇心を持って接することだ

ひとは
興味を持って話を聞いてもらえると
だんだんとアンテナのありかを明かす


こういったことを
繰り返し繰り返しできたとき
人は心を開くのだ

小宇宙

皆はスマホの画面を覗いている

いろんな顔で


無表情で

眉間にしわを寄せて

虚ろな目で

とぼけた表情で

にこにこ笑いながら


画面の中には
どんな世界が広がっているのだろうか

なかには
スマホの世界のブラックホール
引き込まれてしまうひとも
たくさんいるのだろう

仮想社会では
実現できないことはほぼ無い

しかし
そこには罠が仕込まれている

なりたい自分になるためには
たくさんのポイントが必要だ

ポイントを買うと
どんどんパワーアップしていく

ひとの欲求はさらに拡張し
やがて
限界を悠々と突破するまで
拡張し続ける


街にブラウン管の画面が
たった一つしかなかった時代から
時が流れてスマホの時代へ

映し出される画面の総面積は
何十倍、何百倍になっただろう


さらに拡張を続けている

現実社会を飲み込まんとする勢いで


拡張するフィールドを
溺れることなく泳ぎ続けるためには

様々な方向からの情報を組み合わせ
自分なりの羅針盤を見つけなければならない


毎日のぞく画面の先には
広い広い小宇宙が広がっている

決して吸い込まれてはいけない