眠る
生きているうち
4分の1くらいは眠りの中にある
街が闇に包まれたとき
それぞれの商店が
まぶたのシャッターを下ろす
やがてくる夜明けを待ちわびながら
ギャラリーのなかで
ココロが洗濯される
カラダが充電される
今日の汚れを洗い流す
明日への活力を溜める
そんなリセットボタンを
毎日のように押している
当たり前のように
だが
心身のバランスを崩したとき
体の力が弱くなったとき
ボタンの油がきれてしまう
押しても押しても
反応しない
押し寄せる不安の波に
飲み込まれてしまう
眠るためには体力がなければならない
スリープ状態になっていても
待機電力が必要なのだ
眠れないと悩んでるときは
いっそう寝ないでいるのもイイ
潮流に身を任せてみたい
やがて
ココロのタービンを回し
充電されるだろう
細かいことを気にせず
自由に荒野を駆け巡る
眠れる獅子に僕はなりたい