賛否
意見があれば
それに対して
賛成する者がいれば
反対する者もいる
どんなに素晴らしい意見でも
すべての人が賛成することはない
なぜなら
人は理論だけではなく
感情も意見の中に込めるから
すべての人の意見が
全く一致することはないのだ
むしろ
違いを認め合うことが
より良い方向に向かっていく
第一のステップではないだろうか
最近の風潮に若干違和感を覚えてる
インターネットが普及して
個々のそれぞれが意見を出して
様々な情報が溢れている
なのに
組織や会社などは
コンプライアンス
ガバナンス
という言葉に振り回され
多様の意見を排除している
一部の人が作った
こうあるべき論に従って
それに外れた者を排除する
その流れが拡散すると
人々は深く考えることなく
流れに乗ってしまう
集団行動が得意な日本人は
特に流されやすい
これからの時代
多様な考え方がたいせつになるだろう
いま、世の中に蔓延している
常識というものは
実はすでに世界の中では
時代遅れになっているのかもしれない
過去の過ちに対して
後悔や反省をするのは
ごく自然なことで
本人や周囲も深く傷ついた
過ちの代償も追った
しかし
直接の当事者でもない者たちが
ピカピカの正義を振りかざし
立ち直ろうとする者に対し
えらそうな目線で
否定的な意見を投げつける
こんな風潮は
非常に内向きで
生産的ではないと思う
いまの常識を主導する
多数派の人たち
あなたがたが若かった
昭和という時代では
たくさん失敗しても
たくさんのチャンスが
そこらじゅうに転がっていた
様々な意見を取り入れ
懐の深い社会であって欲しいものだ
友人の復活を祈る
行ったことのないところへ
あれから1年が経つ
ちょうど日曜だったあの日
春になったかのように
晴れ渡たり
ぽかぽかしていた日曜日
あなたはどんな気分で
目覚めたのだろうか
寒い日が続いていたので
久々に
散歩にでも出ていたのだろうか
いや
散歩に出る気力もなくなって
眉間にシワを寄せていたのだろう
前の日
私はあなたにこんな提案をした
もう好きなことをしていいのだから
これまで行ったことがないところに
行ってみたらどうだろうと
少し考えて
静かに頷いた
あのとき
どの景色を思い浮かべていたのだろうか
どんなことをしたかったのだろうか
夕方過ぎに鳴る電話
腰が抜けて
しばらく動けなかったあの時間
想像をはるかに超えた行き先
あなたの目には
桃源郷が浮かんでいたのだろうか
時空を超えた
はるか天空のかなた
決して引き返すことはない
浄土の旅へと旅立った
あれから1年
あなたはいま
どんな顔をして
長い旅路を歩いているのだろうか
私にはわかる
たくさんのひとに囲まれ
にこにこしながら
走りまわっているに違いない
晴れ晴れとした青空が
静かに
そして
やさしく僕に語りかけている
のん気
やる気、元気、イワキ
懐かしいフレーズだ
ひとは気力によって
支えられている
気力はカラダの内側から湧いてくる
何によって生み出されるのだろうか
実は僕はその答えをまだ知らない
ひとは何も持たずに生まれ
何も持たずに死ぬ
道中に待ち構える
数々の山や谷
渓流や滝
何かを手に入れるとき
何かを失うこともある
手に入れたモノが
重ければ重いほど
手に入れ難いモノほど
その重荷に押し潰される
どんなに頑張ろうとしても
どんなに前に進もうとしても
全く前に進まなくなったとき
歯車がヌカルミにはまってしまい
空回りを起こしてしまったとき
それ以上アクセルを吹かしてはいけない
焼き切れてしまう
焼き切れてしまうと
気力を生み出すエリアまで
焼け尽くしてしまう
そんなとき
そっとチカラを抜いて
すべてを忘れてみたい
のん気
辛いときこそ
のん気を使ってみよう
正面から受け止めず
のん気に逃げてしまうことも
時には必要だ
のん気
のん気からは何も生み出されない
そのように思えるが
気力を充電する
充電気なのかもしれない
モヤモヤを乗り越えて
生きている限り
パッとせず
モヤモヤしていること
たくさんあるだろう
日本人は
イエスでもノーでもない
そんな半端な状況を好む
バランスがとれているのかもしれない
しかし
いづれは
どちらかに舵をとらなければ
先に進むことはできない
モヤモヤしているということは
凪の状態なのかもしれない
思案する時間もたいせつだ
じっと目を瞑り
明日への希望を
こころのスクリーンに映し出し
未来の自分に
必死に問いかけている
目指すべき目的地は
視界のなかに入っているだろうか
目的地への道筋は
描けているのだろうか
いま開かれる
絆
糸のように見えないモノで繋がっている
絆の右を見てみると
半と書かれているとも見える
絆は2つの要素でできている
ひとつは生まれもったモノ
親、兄弟、親戚の繋がり
産まれてきた時にはすでにある
血の繋がりは
先祖から引き継いだバトンだ
不思議なコミュニティ
盆や正月になると
磁石がくっつくように集っていた
何かあったときには
不思議に飛んできてくれる
やはり
はるか昔から引き継がれた長い旅路を
同じバトンをリレーしながら
同じ方向に向かっているのかもしれない
もうひとつは
生きている過程で手に入れる絆
趣味、思想、空気感のような
不思議なモノで繋がっている
強く引けばちぎれてしまうような
引かなければ遠ざかってしまうような
か弱い
か弱いからこそ
たいせつなもの
生きる喜び
楽しむ喜び
喜びを共有できる絆
ココロに穴があいてしまうとき
そっと癒してくれる
そんな宝ものを
我々は常に追いかけ続けている
止まってしまっては
取り残されてしまう気がするから
行列
ひとはなぜ
行列を作っているのだろう
行列の先に何があるのだろうか
スーパーの特売
DVDボックスの発売
アイドルの握手会
アニメイベント
きっと
ワクワクしながら
並んでいるのだろう
時には雨に打たれながら
時には風に吹かれながら
寒さに震え
待ちわびるその先に
希望が広がっているのだろうか
それとも
何もないけど
皆が並んでいるから
並んでみているのだろうか
集団心理は
時に危険を生じさせる
ひと方向に動き出すと
その流れが加速していく
まるで
滝が流れ落ちるように
集団が同じところへ突き進む
一歩歩みを進める前に
立ち止まって考えてみたい
行き先の姿を
常に先を見ておきたい
こんな時代だからこそ
雲竜型
横綱の土俵入りの型のひとつ
稀勢の里もこれを選んだ
右腕は大きく伸ばして攻勢をかけ
左腕はしっかり曲げて守りを固める
攻守が混在する型
時には果敢に前へ
時には腰を低く踏ん張る
人生の振幅の中で
流れを見極めるチカラが必要だ
上り調子のときは
重心を前に加速していく
上がっているときの高揚感
風を切って走る爽快感
まさに
天にも上る気持ちになる
流れに乗るタイミングを逃してはならない
しかし
振幅しているということは
いづれは頂上に達する
頂上に至ると
そこからはきつい下りが待っている
上れば上るほど谷は深い
下りの無い山はない
まさに
攻めと守りの攻守交代
著名なスポーツ選手や政治家が
絶頂なときに
突然辞めることがよくある
彼らには
すでに頂上の先にある
急な下り坂が見えていたのかもしれない
調子が良い時こそ
悪くなったときに備えたい
ソフトランディングするのは難しい
難しいからこそ
たくさん失敗を重ねる
失敗するたびに
良い方法を見つけていく
最近の日本は
一度の失敗が命取りになることが多くなった
若者たちは
失敗しないように身を粉にして
余裕なく働いている
昔の若者が抱いていた夢を見ることなく
世界の環境は大きく振幅している
ここままでは
日本が下り坂に突入したとき
ハードランディングになってしまう
いまならまだ間に合う
立ち上がれ若者よ
立ち上がれ未来のために
気の効いた言葉
言葉には3つの要素がある
1つ目は
文字通り言葉自身の意味
2つ目は
誰からかけられた言葉なのか
同じ意味の言葉でも
発言した人が違うと
反応が変わってくる
3つ目は
どんな時にかけられた言葉なのか
同じ意味の言葉でも
発言のタイミングによって
反応が変わってくる
気の効いた言葉をかけるのは
なかなか難しい
ひとが寒さに震えているとき
こころが温まるような言葉を
そっと差し出すことができる
人のこころを惹きつける
そんな大人になりたいものだ
プランB
世の中思った通りになる
そんな甘いモノではない
甘く見すぎだ
そう思われるかもしれないが
やはり思った通りになる
あなたは
思った通りにならないと
思っていらっしゃるでしょう
じゃー思った通りになっていないでしょう
ということは
思った通りになってるじゃないですか
何事も考え方次第
ものは言い様
一生懸命やった事がうまくいかなくて
適当にやった事がうまくいってしまう
やり始めた時から時間が経てば
最善だと思っていたプランAが
活用できなくなってしまう
だからこそ
視野を広く持ち
違う策も考えておこう
今の社会を見ていると
勝ち目の無さそうなことを
極力排除しようとしている
それは危険だと思う
一見、無駄と思われる
プランBにこそ
活路が隠れている
行き詰まりを感じたとき
脇道に目を移してみよう
突破口が広がっている
チャンスはピンチの顔をして訪れる