2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ロウソク

ロウソクは 身を削って周りを照らす 最期の時刻(とき)を刻むように風になびいて ゆらゆらと 波のように光を放つ 1/F(エフぶんのいち)の そのゆらぎは 人間が持っている 心臓の鼓動と 心地よくシンクロする 落ち着きを取り戻し 癒やしを得る 不思議な力を持っ…

ぜいたくなもの

贅沢なものとは何だろう高級料亭 高級旅館夏休み前の街なかには ちょっと贅沢な旅を 謳っているポスターが溢れている そんなポスターの前を セカセカとサラリーマンたちが チラッと見ながら通り過ぎていく合理化に躍起になっている現代 いかに無駄を省くか …

さよなら、喜多八師匠

みなさんはご存知だろうか。 噺家の柳家喜多八師匠 落語好きのなかでもコアなひとには 大変人気のあった噺家だった 66歳という若さで亡くなった 本人曰く 柳の宮喜多八殿下 いかにもお上品で 体が弱そうなのだ 脱力系というコトバがピッタリだ その割に 高座…

原石

一期一会 何気なく街を歩けば いろんな人との出会いがある レジで一言二言 肩と肩がぶつかったときに一言二言 ものを拾ってもらったときに一言二言 飲み屋の相席になったときに一言二言 そんな何気ない出会いが 繰り返される ほとんどがその場限り まさに 木…

おっとやめておこう、また夢になる

現実だか夢だか どちらなのか わからなくなることはないかい とても嬉しくはしゃいでいるとき とても悲しく塞ぎこんでいるとき 脳が活発になっているときにそれは起こる いま見ている世界は 目というカメラが撮った映像を 脳というプレーヤーによって 映し出…

ひとは何も持たずに産まれ、何も持たずにこの世を去る

オリンピックの功労者は 表彰のスピーチでこう言った ひとの一生を考察するのは 世界共通なんだと実感した瞬間だった じつに哲学的で じつに刹那的だ どんなに貧しくても どんなに苦しくても この刹那を大事に生きなさい ということなのだろうか ひとは常に…

スペクトル

混じり合った成分を分解して 順番に並べられたものをこう言う大地を照らす太陽の光は 普段は無色に見える だが お天気雨の後 雲の切れ端によって分解され レインボーに姿を変える混じりっ気がないように見えて 実は彩りをたくさん隠し持っている 積み重なる…

フレーバー

原子にも 分子にも 物にも 人にも目に見えない 香り、たたずまい、オーラ それがフレーバーとして認識される圧倒される何かを持っている 黙っていても存在感がある そんな人は近くにいないだろうか そうなってみたいと思ったことはないだろうかフレーバーに…

てくてくと

あてもなく 歩き続ける てくてくと 迷いこんでも てくてくと 戻りなさいと 手招きされても てくてくと カラスが鳴いても てくてくと てくてく てくてく 歩き続ける さらさら さらさら 書き続ける てくてく てくてく 歩いてく 続けてみよう たんたんと 続けて…

我、よからぬことを企む者なり

ただの紙切れを 忍びの地図に変えるときの呪文 夜な夜な使うイタズラ道具イタズラは悪いことなのだろうか ひとは他人がならないことをやりたがらない 後ろめたい気持ちがそうさせるのかもしれない横並びが心地良い 同じ色の帽子をかぶり 同じ制服を来て 同じ…

最後の1ピース

何かがうまく思い出せなくて モヤモヤしたことないかい顔はわかるのに名前が出てこなくて モヤモヤしたことないかいあと少しで手が届くようで届かなくて モヤモヤしたことないかいあと一歩 あと一歩であがるスゴロクのようここで焦ってはいけない 他のものが…

氷山の一角

海に漂う氷山は 全体の1割しか海面に出ていない 残りの大部分は海中でおとなしくしている まるで出番を待つ役者のように世の中には目を凝らしても見えないものがある 見たくても見えないものがある むしろ見えないもののほうが多いわかってはいるが どうして…

ロングテール現象

失われた20年の象徴的な出来事 ものが売れなくなっている たくさんの製品が生み出されては消えていく 少ししか売れないものが大多数になっている まるで長いしっぽのように 一部のオアシスと広大な砂漠 都会の砂漠に増殖するコンビニ 潤いを求めて集まってく…

思い出プレーヤー

皆さんは昔の思い出を どの程度覚えているだろうか僕にはここ半年で不思議なことが起きてる 昔の出来事を頭の中で動画再生できるのだ幼稚園で日直になった朝 事務長先生に誉められたこと友だちが家に遊びにきて 劇団ごっこをしたときのこと運動会の徒競走で…

まっすぐの唄

まっすぐなレールを進む いろんな景色に出会いながら上り下りの旅人が リズミカルにすれ違う ときには いつまでも美しい景色に浸りたい でも ダイヤ通りに淡々と進んでいくたまには後ろを気にせず立ち止まりたい 打ち寄せる波を受け止めながら

道が2つに分かれている どちらかを選ばなければならない人がたくさん通る広い道 人気の少ない狭い道 どこまでも続く一本道 曲がりくねった道一見良さそうな道でも途中から荒れた道になるかもしれない 最初は急な登り坂でも登り切ると絶景が迎えてくれるかも…

カオス

実線ではつながっていない 無秩序のなかの秩序を見つけるのは クモの糸を掴むようなものだろう人にはいろんな目標がある それに向かって様々なルートを 悩みながら進んでいく 途中には 小躍りしてしまいそうな嬉しい出会いがあり 時には胸にトゲがささるよう…